船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

ラストスタンド〜ライジング・ドラゴン〜アクションスターたち

前回の続きで。
映画の日に渋谷で3本のはしご。その最後に観たのがシュワルツェネッガー久々の主演作「ラストスタンド」。
Twitterでどなたかが指摘していてなるほど確かにと思ったのだけども、シュワルツェネッガーはじめ主要キャストは海外勢(ラテン系多し)、監督も韓国のキム・ジウン(これがハリウッドデビュー作。韓国での作品はまるっきり未見)、と今風に言えばグローバルな作品とでも。けれども、物語は"ど"のつくような西部劇。と言い切るには西部劇の素養があまりにないので自信がないが、なんにせよ今時珍しいくらいに単純明快なアクション。
メキシコとの国境に接する町に脱獄した麻薬王が国外逃亡を企ててやって来る。平和ボケしたこの町の老保安官はかつて麻薬取締捜査官として腕を鳴らした男=シュワルツェネッガー。少々頼りない副保安官らを従え、麻薬王を迎え撃つ、という話。
下手なフラッシュバックやフラッシュフォワードといった小細工もなく、キャラを必要以上に掘り下げもせず、スッキリ爽快なアクションエンターテイメント、と割り切ってる作りが清々しい。
町で迎え撃つシュワ軍団になにか策でもあるのかと思ったら、大した策もなく撃ち合うだけの無骨さもよい。
キム・ジウンは「グッド・バッド・ウィアード」という西部劇風アクションを韓国で撮ってるから、恐らくこのジャンルに愛着があるか、下敷きにしてる作品があるのだろうが、そこまではわからない。韓国作品は不勉強だからなあ。パク・チャヌク監督のハリウッドデビュー作「イノセント・ガーデン」は今月末から日本公開。これも面白そうだが、パク・チャヌク作品は「オールド・ボーイ」を観ただけ。韓国映画は今下手に手を出すと火傷しそう。もう少ししたらバイオレンス度の高い作品から手をつけていきたいとこ。
ラストスタンド。
シュワルツェネッガーは明らかにイーストウッドを意識して撮られていて、常に目をしかめている。それでも銃で勝負をつけず、ラストは国境にかかる橋の上で肉弾戦を披露。決めゼリフもバシバシ決まり、シュワルツェネッガー復活公演としては文句無しなんじゃないだろうか。
それとは別にトウモロコシ畑のカーチェイスもなかなか見応えあり。カーアクションはそれほど観ないが、なかなか骨太な見せ場になっていて地味に燃える。
娯楽映画観たな、という充実感に浸れる一本であった。
しかし、スタイリッシュな方だったり、派手なVFX駆使した方だったりに妙に盛りすぎない、こういうゴリっとしたアクションてのはなかなか最近ないのでは?と。
アクション俳優としてはピークを過ぎたシュワルツェネッガーが今後どこまで身体を張るのか?イーストウッドのような味で勝負できるのか?

ピークを過ぎたアクション俳優といえば、ジャッキー・チェンは今公開中の「ライジング・ドラゴン」でアクション大作からは身を引くと公言している。
一児の親の務めとして、ジャッキーのアクション映画をリアルタイムで体験させなければならない、との思いで子どもを連れて観に行ったところ、その思いが伝わったのか「もう一回観たい」とのリクエスト。二回目の鑑賞を果たす。

プロジェクトA」シリーズ、「ポリスストーリー」シリーズを観て育ってきたので、ハリウッドでのジャッキーのアクションはやはりいまいちぬるさを覚えずにはいられなかったが、さすが自ら監督も務めてるだけあって、「ライジング・ドラゴン」は観たかったジャッキーが存分に観られる一本に仕上がってる。

観たこともないアクティビティ、若手の起用、ファミリーで見られるベタなコントシーン、アクロバティックなカンフーアクション、身体を張った大スタント、と、とにかく飽きさせない。エンターテイナーである。このプロデュース力に改めて脱帽。

しかし80年代の輝けるアクションスターが寄る年波に次第に隠居せざるを得ない昨今、次世代アクションスターといってもジェイソン・ステイサムなんだろうか?彼にはいまひとつ魅力を感じられないし、シュワルツェネッガーやスタローンのようなマッチョなアクションスターてのも今時そぐわない気もする。
アクションスターっていうのがそもそも時代の徒花だったのかもしれない。
じゃあ、「エクスペンダブルズ」をどう捉えるのか。未見なのである。バブルを揶揄するような感じがしなくもない。マッチョリバイバル?強い男への揺り返し?観てからものを言わないといけないのだろうが、いまいち惹かれないのだ…