船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

「アメリカン・ポップ・アート展」〜「華麗なるギャツビー」〜「ボーイズ・オン・ザ・ラン」

書きそびれてることをいくつか。

1.アメリカン・ポップ・アート展」国立新美術館に行ってきた

もう一週間以上も前になるので、また朧げな印象を手繰り寄せる。
美術史におけるアメリカン・ポップ・アートの位置だとか、影響力だとか、そういった学術的な企画ではなく、ポップ・アートの世界有数のコレクターであるジョン&キミコ・パワーズ夫妻のコレクションを中心に、観て楽しい、そしてコレクターとアーティストとの良好な関係性(中にはそれほどでもないのも)、当時の雰囲気なんかが伝わってくるような展覧会、という印象。
今回の目玉であるアンディ・ウォーホルの「200個のキャンベルスープ缶」もさることながら、シルクスクリーンのマリリン・モンローや毛沢東は雑誌やカタログで観るのとは違った、なにか圧倒されるものを感じる。
個人的にはデュシャンの影響が感じられるロバート・ラウシェンバーグの作品や、ハプニングも行ってたという、自由で軽やか、かつユニークな作風のクレス・オルデンバーグの作品が好み。


2.1920年代アメリカ→フィッツジェラルド→「華麗なるギャツビー

今年はどういうきっかけからか1920年代に関心が向き、ジャズ・エイジの流れから当然フィッツジェラルドを通らなければならなくなる。
ちょうどよいタイミングでバズ・ラーマン監督、ディカプリオ主演で「華麗なるギャツビー」の公開があり、映画的な興味はあまりなかったものの一応足を運ぶ。バズ・ラーマンらしい豪奢で、外連味溢れるパーティシーンは見応えあったけども、なんだか幼稚な恋愛ものだな、という印象。

ロバート・レッドフォードがギャツビーを演じた1974年版の「華麗なるギャツビー」もDVDで鑑賞。
意外に思ったのが、バズ・ラーマン版とあまり脚色が変わらない。ラストのギャツビーがデイジーの起こした事故をかばう辺りのシーンの見せ方がちょっと違ったかな、というくらい。
つまり、1974年版も2013年版も原作に結構忠実なんじゃないか、と思い、やっぱり原作読まないと、というところで今読んでる。
その前に村上春樹フィッツジェラルドについて書いたエッセイやら作品論を集めた「ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック」を読む。

フィッツジェラルドについてよりも、初めて村上春樹の文章を読んで(もう20年以上も前の文章だけど)、なんだか心地よさを感じたのが、思わぬ発見。食わず嫌いはいけない。


3.「恋の渦」その後
「恋の渦」については書いたか。それに関連して、原作・脚本の三浦大輔が監督した「ボーイズ・オン・ザ・ラン」を借りてきて観る。allcinemaのコメント欄では割と評判がよかったが、どうもいまひとつ乗り切れない。
30目前の、誕生日にテレクラ行くような冴えないサラリーマンが、会社の同僚を好きになる、という一途で無様な青春もの。
三浦大輔の主宰するポツドールという劇団の事を何も知らないので、勝手な想像に過ぎないが、Wikipediaや劇団のサイトを見る限り、かなり過激な演目を得意とするようなので、そのフィルターを通して観ると、映画はどうも無難にまとまっているような印象。
もう少し、エネルギーが別の方向に向かって破れてしまったような作品を期待してたところがあるので、案外おとなしいな、といった感じ。
それでも痛く、切ない、下心丸出しの青春ものとしてはそこそこ楽しめる。

日本の青春ものがこのところ面白くなってきてるのでは?というように感じてる。きっかけは「桐島、部活やめるってよ」だったのだが、「サイタマノラッパー」シリーズもよかったし、「モテキ」「苦役列車」もその部類に含めている。
そんなわけで近年の青春ものを観ていこうと考えてる。
「アイデン&ティティ」「グミ、チョコレート、パイン」、山下敦弘あたりを。他にも話題作があれば。
アメリカの方は、「サブマリン」「ルビー・スパークス」「プロジェクトX」あたり今年の話題作を。

と、いろいろごちゃごちゃ消化し切れてない。