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船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

コーエン兄弟を復習する①~プロローグ:「バートン・フィンク」から始まった

今年の映画鑑賞のテーマに「コーエン兄弟作品総復習」を挙げていたのだけども、大いにサボり続けていて、そろそろ年の瀬というこの時期になって、駆け足で借りてきては観ている。

 
 
コーエン兄弟作品に惹かれるようになったきっかけは「バートン・フィンク」で、劇場では残念ながら観てないのだけども、カンヌ三冠(パルムドール、監督賞、主演男優賞)の帯に惹かれて借りて初めて観たのが高校生の時。
それまでスピルバーグジャッキー・チェンくらいで育ってきた映画脳に、理解不能な一撃が振り下ろされた。
つまり「よくわからない」、「なにが面白いのかよくわからない」。
 
 
その前に、大体時代物(「バートン・フィンク」は1940年代が舞台)を観るのも初めてだったので、SFを観るのとたいして変わらない印象もあった。
結局、隣人はなにをバートン・フィンクに訴えたかったのか?
スランプを脱したのに仕事を干されるあの結末はなんなのか?
そもそもほとんど人の気配もない、あの不気味なホテルはなんなのか?
 
 
不可解さは後を引く。
大体同じ時期にデヴィッド・リンチの「ブルー・ベルベット」を観て、「なんだかわからないもの」への興味はますます加速。
映画を映画として、単純な娯楽としてだけじゃなく、観るようになったのは、振り返れば恐らくこのあたりからなんじゃないかと思う。
バートン・フィンク」の思いがけない洗礼を受けて、映画の間口が広がったというわけで、コーエン兄弟に対してはなにやら一方ならぬ想いをいまだに持ち続けている。
というわけで、これからちょいちょいコーエン兄弟作品について書いていこうと思う。新作もう少しだし。