船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

学園天国?な映画⑤〜「聖トリニアンズ女学院」、校風はアンチ!

「聖トリニアンズ女学院 史上最強!?不良女子校生の華麗なる強奪作戦」(2007・イギリス)

 
日本では劇場未公開、DVDスルー。
パッケージにはミーシャ・バートン(「シックス・センス」の嘔吐少女ね)、コリン・ファース(「英国王のスピーチ」未見…)が大きく写ってはいるが、他にこれといって日本での売りが見当たらないこの作品、DVDスルーもやむなしか、というより、DVDだけでも発売・レンタルされたことを快挙と言うべきかもしれない。しかも続編も、観てはいないが、発売・レンタルされている。

 

聖トリニアンズ女学院 (史上最強!?不良女子校生の華麗なる強奪作戦) [DVD]

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不良や問題児だらけの聖トリニアンズ女学院は、校長の放漫経営がたたって多額の負債を抱え存続のピンチ。
そこで生徒たちはフェルメールの名画を盗んで、裏ルートで売りさばいてしまおうという計画を立てる。
そんな話。
 
ナードやお嬢様、コギャル、ゴス(本作では"ゴス"じゃなくて"鬱"だとか呼んでるのがおかしい)といった学園ものではおなじみの階層が見られるが、本作では、別に彼女たちが対立しあってるでもなく、皆それぞれに才能豊かで、かつ超のつく問題児なんだけども、女学院を心の拠り所としてるという点では共通している。なので、女学院が借金まみれで閉鎖しかねない事態になると、一致団結して名画盗難プロジェクトを緻密に実行へ移す。
 
 
お嬢様連は色仕掛けで男どもを垂らしこみ、おしゃまな新入生は化学の授業で爆弾を作り、ナードは盗撮カメラなどメカ・IT担当、コギャルとゴスのあり得ないペアがスパイさながら美術館に忍び込む、というマンガチックな面白さ。
 こうした癖のある生徒を預かる女校長(ルパート・エヴァレット怪演!)からして昼から飲酒。他の教師も授業で密造酒製造を教えてたりする。

 
実際コミックが原作だというのを後で知り、調べてみたところ原作はイギリスの風刺画家ロナルド・サール。
絵柄は映画のイメージと違ってややダークな趣で、ティム・バートンの描くイラストに近しいものを感じる。


イギリスでは割と国民的な作品なんだろうか?本作と2009年製作の続編は現代風にアレンジしたリブートに当たるようで、以前にも映画化はされているみたい、とWikipedia情報。


原作コミックと映画に共通するのは、イギリスらしいブラックユーモア。
モンティ・パイソンが好きで、学園ものも好き、という向きにはおそらく楽しめる。


モネ・ゲーム」で、パンツ姿でホテルの壁を這うコリン・ファースが好きな人にも、お楽しみがある。


アンチが校風のブラック学園ものだけど、最後は一応痛快、という良作。


「アナーキー・イン・ザ・UK」