船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

「悪趣味ビデオ」、広大無辺な砂利映画群へ思いを馳せる

別冊映画秘宝「80年代悪趣味ビデオ学の逆襲」読み終わる。

別冊映画秘宝 80年代悪趣味ビデオ学の逆襲 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)

別冊映画秘宝 80年代悪趣味ビデオ学の逆襲 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)


なんというのだろう?絢爛豪華?魑魅魍魎?


血とエロに彩られた、この低俗極まりない、12色のクレヨンで描かれたような映画群。


製作者たちには、映画が芸術であるという頭ははなからない。
いかにして人々の好奇心を満たし、金を稼ぐ映画を作るか、が全て。


しかし果たして、ここに紹介された映画群がどれだけの利益を生み出したのかはわからない。


80年代ビデオバブル時に、玉石混淆、世に送り出されてしまった石の映画群。


けれども石にもいろいろある。
石を売る無能の人がいれば、石を愛でる人も少なからずいる。


映画が好きだと言って毎週末TSUTAYAでDVD借りてきて観てはいても、それらは無数にある映画のほんの上澄みで、この世界には浮かばれない砂利のような映画が無数に沈んでいる。


果たしてそうした映画群を見過ごしてしまっていいのだろうか?
おそらく人生には何の影響もない。だから、別に「いい」のだ。
けれども、そうした映画群にも、それらに関わった人たちの、なにかしらの熱意が込められているはず。
たとえ間違ってはいても。


「バトル・オブ・アトランティス」ごときで歯ぎしりをしていてはいけない。
歯ぎしりするにしても、歯茎から血を流すほどにひどい映画もまだまだあるはず。


そんなことに思いを馳せる。