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船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

12月に観た映画あれこれ~「ゼロ・グラビティ」も凄かったけど…

さて、2014年。

なるべく映画館で新作を観たいとは思うけれども、なかなか時間と財布が許さないだろうから、今年もDVD鑑賞が中心になるのかな、などと思う年始。

ひとまず2013年12月の観た映画のまとめ。

仕事が遅番シフトになったことで、午前中に一本観る時間ができ、思いのほか本数だけは観た。

コーエン兄弟に、アメリカ青春映画、テレビ放映で「オーシャンズ」シリーズ、話題の「ゼロ・グラビティ」に、ブルーレイ発売になった「パシフィック・リム」など節操なく。

一番の驚きは「ゼロ・グラビティ」と言いたいところだけども、その前に予習(復習?)のつもりで初めて観たアルフォンソ・キュアロン監督「トゥモロー・ワールド」の方が心構えがあまりなかっただけに、驚きが大きかった。

あと、マイ・カルト・ムービーの「ゼロシティ」がDVD発売されたのも嬉しかった。

 

 

12月の鑑賞メーター
観たビデオの数:25本
観た鑑賞時間:2527分

モンスター上司 [DVD]モンスター上司 [DVD]
思ってたより面白かった。下ネタあり、ドタバタありなんだけども割りと万人向けなコミカル仕立てで気軽に楽しめる。主演の3人が日本ではあまり馴染みがなくて地味目だけども、それぞれのモンスター上司を演じるハリウッドスターたちが怪演を披露し脇をサポート。J.アニストンのセクハラぶりは羨ましい限り。ハッタリだけの暗殺コンサルタント、J.フォックスが案外おかしい。素人が交換殺人を実行しようとするがうまくいかない、というプロットをもっと活かすには、主人公たちが2人くらいでもよかった気もするが、テンポよし、俳優よしの佳作。
鑑賞日:12月30日 監督:セス・ゴードン
香港発活劇エクスプレス 大福星 デジタル・リマスター版 [DVD]香港発活劇エクスプレス 大福星 デジタル・リマスター版 [DVD]
福星シリーズはずっこけ泥棒5人組のギャグパートとジャッキー、サモハンによるアクションパートとが、決して噛み合ってるといえないゆるさが魅力。3作の中ではこの「大福星」が一番面白いかな。今回はエリック・ツァンが結構いい味出してる。やらせの強盗コントシーンがバカバカしくていい。一緒に見てた子どもも大笑い。「福星」シリーズはお色気もお楽しみ。こういう映画って最近ないよなあ。
鑑賞日:12月29日 監督:サモ・ハン・キンポー
新・三バカ大将 ザ・ムービー [DVD]新・三バカ大将 ザ・ムービー [DVD]
う~ん、オリジナルの三バカ大将を知らないので、どれだけの愛情とリスペクトを持ってファレリー兄弟がこの作品を撮ったかわからないのだけども、それにしてもちょっとギャグが古臭すぎないか?もっとアップデイトされてる感がほしかった…それと主演の3人がほんとにいらつくようなバカで、もっと愛嬌がほしかった、とも…病人や赤ん坊、動物をギャグのネタにするとこはファレリー兄弟っぽいきわどさがあってよかったけど、3人のどつきあいがあんまりにしつこかった…
鑑賞日:12月29日 監督:ピーター・ファレリー
終わりで始まりの4日間 [DVD]終わりで始まりの4日間 [DVD]
も少しピンとこなかったな…俳優ザック・ブラフ、初監督ならではの自身の経験や思い、好きなこと、やりたいことを詰め込んだ感が端々から伝わってくる。その初々しさが、感情的な問題を抱えた青年の成長のドラマと合ってなくはないんだけども、やっぱりもさっとしたとこが残る。主人公も演じるザック・ブラフの地味さとヒロイン、ナタリー・ポートマンの華やかさにギャップがあり過ぎるのもやや難。
鑑賞日:12月27日 監督:ザック・ブラフ
サムサッカー 17歳、フツーに心配な僕のミライ コレクターズ・エディション [DVD]サムサッカー 17歳、フツーに心配な僕のミライ コレクターズ・エディション [DVD]
少年と言うには大きく、といってまだ大人でもない微妙な年頃の繊細さを描いた青春映画。安易な学園もの、青春ドラマ(反抗や挫折や希望やら)に陥らないように配慮した演出。ゆえに地味さはあるものの、監督、製作者らの真摯な姿勢は伝わってくる。主人公ジャスティンは決して特別じゃない、むしろ周囲の大人たちの方が子どもっぽさを残している。それなのになんで大人たちは指を吸うなと注意してくるんだ!汗臭くもなく、きらめきもないが、これもまた十代の一つの断面。
鑑賞日:12月25日 監督:マイク・ミルズ
ゼロ・シティ HDマスター [DVD]ゼロ・シティ HDマスター [DVD]
マイカルトムービーの筆頭!祝DVD発売!早速購入して十数年振りに鑑賞。カフカの「城」を髣髴とさせる不条理きわまるストーリー。モスクワからやってきたエンジニアが、コックの自殺現場に居合わせたことから目撃者?いや容疑者?となり、町から出られなくなってしまう。1980年代半ばから後半のペレストロイカグラスノスチ時代のソ連を風刺しているらしいが、その辺の歴史に疎くても十分にその奇妙なブラックユーモアは楽しめる。ロックを踊りながらも、腐った大樹の枝をありがたがる権力者に大衆。主人公は頼りなげなボートでどこへ行く?
鑑賞日:12月23日 監督:カレン・シャフナザーロフ
ゼロ・グラビティ [DVD]ゼロ・グラビティ [DVD]
前評判通りの凄まじい映像体験。ワンカットで宇宙漂流する人物に寄ったり離れたり、果てはヘルメットの内部にまで入り込んだりまた出たり、ともはや素人が想像したって仕方ない、説明されても理解できないだろうような、とんでもないカメラワーク!宇宙空間に舞台を限定し、登場人物もたった一人の生存者に絞り、救出のサスペンスではなく、サバイバルのサスペンスで最後まで引きつける。今まで電車、車、飛行機などにしがみついて振り回されるアクション映画を観てきているが、本作ほど手を放したら最後、と思わされヒヤヒヤする作品はない。
鑑賞日:12月22日 監督:
パンズ・ラビリンス 通常版 [DVD]パンズ・ラビリンス 通常版 [DVD]
泣けてしまった。試練を乗り越えて王女として王国に再び迎え入れられることが、実は現実世界においては○(恐らくネタバレなので一応伏せます)を意味すること、というのが内戦ひいてはあらゆる戦争の歪んだ真実である、というように受け取る。ダークファンタジーというより、ファンタジーのフィルターを通して描いた哀しい歴史もの。無垢なるものが一番の犠牲者である。
鑑賞日:12月22日 監督:ギレルモ・デル・トロ
トゥモロー・ワールド プレミアム・エディション [DVD]トゥモロー・ワールド プレミアム・エディション [DVD]
前々から評判の高い作品とは知っていたけども、「ゼロ・グラビティ」公開を機にようやく鑑賞。すごい!これは高評価もうなずける!とにかくディストピアな近未来を細部にわたるまで説得力をもって作りこんだ美術!オープニングから一気に鬱な世界観に引き込むルック!登場人物につき従って、先回りをしないカメラが、自然と観る者をこの世界観に引き込む。ジュリアン・ムーアが撃たれる車のシーンのワンカットはただただ驚嘆!「宇宙戦争」(スピルバーグの)のハイウェイ走るワンカットを髣髴とさせる。堪能。
鑑賞日:12月19日 監督:アルフォンソ・キュアロン
ズーランダー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]ズーランダー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
何度観てもおかしい!素晴らしい!くだらないことを徹頭徹尾やり通されると、なぜか最後涙が滲んでくるという発見のある作品。
鑑賞日:12月18日 監督:ベン・スティラー
おかしなレディ・キラー [DVD]おかしなレディ・キラー [DVD]
コーエン兄弟が好きな映画のひとつとして挙げている(「マイク・ニコルズ監督作ではこれが好き」とも)ので鑑賞。ウォーレン・ベイティジャック・ニコルソンが富豪の娘をだまして遺産をせしめようとする話。自殺に見せかけて殺そうとするも全然計画通りにいかない、というスラップスティックなコメディ。1920年代のアメリカを背景にしているからというわけでもないが、どことなく古めかしさが(1975年製作としても)…スラップスティックなのもちょっと騒々し過ぎるきらいが…憎めない小悪党というのはコーエン兄弟好みなのかな、と
鑑賞日:12月16日 監督:
オー・ブラザー! [DVD]オー・ブラザー! [DVD]
ホメロスの「オデュッセイア」を原作とした、というウソかホントかわからない(「オデュッセイア」をちゃんと読む人なんてほとんどいないだろう、というギャグともとれる)囚人たちのコミカルなロードムービー。アメリカのルーツミュージック、カントリー、宗教音楽(?)などが全編にまぶされ、脱獄囚人トリオは「ずぶ濡れボーイズ」として一躍人気歌手となる、といった音楽映画の一面も。音楽を担当しているのはT=ボーン・バーネット、新作「インサイド・ルウェイン・デイヴィス」でも組んでいるので予備知識として観るもよし。
鑑賞日:12月16日 監督:ジョエル・コーエン
パシフィック・リム ブルーレイ&DVDセット (3枚組)(初回限定生産) [Blu-ray]パシフィック・リム ブルーレイ&DVDセット (3枚組)(初回限定生産) [Blu-ray]
鑑賞日:12月14日 監督:ギレルモ・デル・トロ
ケーブルガイ [DVD]ケーブルガイ [DVD]
面白かった!劇場公開時(15年以上前!?)に観てるんだけどもそれ以来。当時は単にジム・キャリー目当てだったけども、今観るとベン・スティラー監督で、ジャック・ブラックオーウェン・ウィルソンも出てるし、製作にはジャド・アパトー、しかもアパトー夫人のレスリー・マン(可愛らしい!)がヒロイン、という現在のアメリカンコメディを支える錚々たる面子が揃ってる、というから驚き。コメディとサイコスリラーといった異なるジャンルを、分裂症的にならずに、ウェルメイドに仕上げたベン・スティラーの演出センスが光る。
鑑賞日:12月13日 監督:ベン・スティラー
ニュートン・ボーイズ [DVD]ニュートン・ボーイズ [DVD]
リンクレイター監督による、1920年代に数々の銀行を襲って名を馳せたニュートン兄弟を描いた実録犯罪もの。西部劇の世界が終わり、ギャング時代の幕開け前を描いている。そつなくまとまってるけども、これといった見所もない。兄弟の絆、銀行強盗のサスペンス、列車強盗のアクション、ウィリーとルイーズのロマンス、どれも掘り下げが甘いので全体的にぼやっとした感じ。これがリンクレイター流の時代劇の描き方なのかな?と。
鑑賞日:12月12日 監督:リチャード・リンクレイター
欲望のバージニア [DVD]欲望のバージニア [DVD]
「ザ・ロード」で近未来ディストピアのアメリカでの親子の絆を描いたジョン・ヒルコート監督が、今度は禁酒法化のアメリカでの兄弟の絆を描く。脚本のニック・ケイブは監督とは付き合いが長いらしく、過去にもこのコンビで一本作ってるとは知らなかった。ジェシカ・チャスティンを生かし切れてないのが勿体ない(せっかく胸まで出してるのに、あまり作品的に意味がない)。とはいえ、デイン・デハーンミア・ワシコウスカといったこれから期待の若手だったり、脂ののってるトム・ハーディやJ・チャスティンなどのキャストが見物。
鑑賞日:12月11日 監督:ジョン・ヒルコート
リアリティ・バイツ [DVD]リアリティ・バイツ [DVD]
ウィノナ目当てで久し振りに再鑑賞。ショートカットで、イーサン・ホークと並ぶとあんまりに小柄でなんとも可愛らしい。色気のない男っぽいかっこで、おっさんみたいに笑い、煙草ばっかり吸っていても、それがキュートに見える。ウィノナの魅力が刻印されてる。X世代の青春像を描きたかったらしい監督ベン・スティラーの視線は、タイトルほどシニカルではなく、彼らに寄り添うような優しさが感じられる。社会に対しては皮肉交じりに真実を求めながら、自分の恋愛に関しては素直になれない、というひねくれた恋愛もの、という見方も。
鑑賞日:12月10日 監督:ベン・スティラー
オーシャンズ13 [DVD]オーシャンズ13 [DVD]
舞台をラスベガスに戻してのシリーズ最終作。オールスター映画にもかかわらず、軽快なテンポで、肩ひじ張ったとこがないのがこのシリーズの魅力。3作目でもそれは変わらず。今回は強奪でなく、アル・パチーノ演じるカジノ王への仕返し目的で、オーシャンズ軍団がホテルのグランドオープンを台無しにする、という話。やり口が汚いんだけど、演出のスマートさ、アル・パチーノの憎々しさで、一応爽快には仕上がってる。シリーズものならではの小ネタがふりまかれているが、最終作でジュリア・ロバーツいないのが残念…
鑑賞日:12月09日 監督:スティーブン・ソダーバーグ
アベンジャーズ [DVD]アベンジャーズ [DVD]
アメコミヒーローのオールスター映画、ということでいいんだろうか?アメコミ方面はどうも弱いので。地球壊滅の危機というわりには、そのスケールの大きさがどうにも伝わってこない。前半の内輪もめがせせこましい。ラストのニューヨークを破壊しまくる戦闘シーンはさすがに迫力あるけども、敵がいまいち不明確・不鮮明なので、単にヒーローたちが暴れ回ってるだけにも見える…う~ん、いまいち乗れなかったな…
鑑賞日:12月08日 監督:ジョス・ウェドン
ファーゴ [DVD]ファーゴ [DVD]
コーエン兄弟十八番のモチーフ「誘拐」が引き起こす、おかしくも哀しい悲喜劇。嘘に嘘を重ねるカーディーラー、ジェリーの小市民的小狡さ、自己主張の弱さにいらいらさせられるが、それこそまさにこの作品に仕掛けられた罠。いかにも実際にあった事件のように作られているが、巨人の樵ポール・バニヤンに象徴されるように、この話すべてがコーエン兄弟によるトール・テールになっている。ジェリーの下手な嘘にいらいらさせられながら、コーエン兄弟の大いなる嘘にまんまと引っ掛かる。そういう楽しさ。
鑑賞日:12月06日 監督:ジョエル・コーエン
オーシャンズ 12 [DVD]オーシャンズ 12 [DVD]
前作を踏まえての遊び心満載、さらに軽やかな編集でなかなかに楽しい。前作は強奪の手管をきちんと見せていたけども、本作はそこにすらこだわらず、オールスター映画のシリーズ物で何を見せるか、といったことに焦点が絞られてる。ジュリアがジュリアを演じたり、といった少々楽屋落ち感もあるが、それすらもスマートに見せるソダーバーグの手腕に唸る。「11」より好きかも。
鑑賞日:12月04日 監督:
オーシャンズ11 特別版 [DVD]オーシャンズ11 特別版 [DVD]
これだけのハリウッドスターを配しながらこれ見よがしでなく、アクション映画なのにちっとも汗くなく、これが21世紀のオールスター映画のひとつの在り方なんだろうな、と今更ながら。
鑑賞日:12月03日 監督:スティーブン・ソダーバーグ
ヘザース [DVD]ヘザース [DVD]
鑑賞日:12月02日 監督:マイケル・レーマン
REDリターンズ [DVD]REDリターンズ [DVD]
ジャッキー映画の遺伝子をビンビン感じる。前作未見だし、本作も何ら期待するとこもなく観たけども、それがよかったのか、娯楽映画として十分楽しめる。なによりキャストがそれぞれ見事にタイプキャストを全力で演じ切ってるのが素晴らしい。タフなブルース・ウィリス、妖艶なキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、怪物アンソニー・ホプキンス、コミックリリーフ的なジョン・マルコビッチ、イケメンセクシーのイ・ビョンホン。お祭り騒ぎ。なかでもヘレン・ミレンがカッコいい!
鑑賞日:12月01日 監督:ディーン・パリソット
ノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]ノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
白っちゃけた南部の荒野?に乾いた血が点々と…コーエン兄弟描く日常のすぐ隣の異常な世界。緊張感いっぱいの画作りに痺れる。「ファーゴ」と近似した描き方なんだけども、この2作の間には10年の隔たりがある。この2作の差はなんだろうか?考えてみたいとこ。コーマック・マッカーシー原作も読まないと。
鑑賞日:12月01日 監督:Array,イーサン・コーエン

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