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船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

アルモドバルの「アイム・ソー・エキサイテッド!」を観てきた!

ヒューマントラスト有楽町、昼前の回は中年女性の2、3人連れが多かった。
映画とランチ、女同士の語らいといったコースに、果たしてペドロ・アルモドバルの新作艶笑コメディ「アイム・ソー・エキサイテッド!」は適当だったんだろうか?
という疑問は置いといて、まあ、なんというか"変"な映画であった。


ペドロ・アルモドバルは今まで興味がなかったわけではないけども、きっかけがなくて全く観ていない。
そんなわけでこれが初のアルモドバル体験である。


予告からもっとバカバカしいドタバタコメディを想像していたのだけども、思ってたほどドタバタではない。
飛行機にトラブルが生じてとんでもないパニックが生じるコメディといえば、ZAZチームによる「フライング・ハイ」が真っ先に思い浮かぶが、ああいうギャグつるべ打ちを期待するとすかされる。
アメリカンコメディを見慣れてしまったせいなのか、バカバカしいならバカバカしいで徹底してないと、どうも食い足りない気がしてしまう…


マドリッドからメキシコへ向けて飛び立ったペニンシュラ航空の飛行機は、降着車輪の不備で旋回を続けていた。
パニックを避けるため、エコノミークラスの乗員乗客には飲み物に睡眠薬を盛り、眠らせることに成功。
しかしビジネスクラスの乗員乗客は癖のあるものばかり。3人のCAからして皆ゲイで、機長はバイセクシャル、乗客には伝説の元SM嬢、処女の霊能者、殺し屋、架空融資の詐欺で指名手配中の銀行員など。
霊能者の「このフライトで皆の運命が変わる!」の一言が、次第に緊張感を煽り、それを和らげるためにゲイのCAらが用意したメスカリン(幻覚剤)入りのカクテルが狂騒を引き起こす?!
といったような話。


安っぽいソープオペラみたいな展開に、所々露骨でベタなセックス絡みのギャグが混じるという、18禁の吉本新喜劇みたいなもんだろうか?


驚いたのは、すっかり飛行機内のワンシチュエーションで押し通すかと思ったら、途中で突然、落ち目の俳優と元カノ、今カノの三角関係のエピソードが普通のラブストーリーみたいに挿入されたりする。
この脱線具合は軽い衝撃。
また、このシーンで現れる元カノの登場シーンが素晴らしい。
今カノが橋の上で落としたスマホが、その下をちょうど通りかかった元カノの自転車のカゴにスポッと落ちる!
誰のスマホ?と電話に出てみると、繋がっていた相手は元カレの俳優だったという…
このコント仕立てが、元カノを演じたブランカスアレスの魅力もあって、なんともたまんない!


ゲイのCA3人組は狂言回し的な役回りで、それほど活躍しないのがやや残念。
それでもタイトルになっている「アイム・ソー・エキサイテッド!」の曲に乗せて踊るシーンはやっぱり楽しい!


ゲイ濃度は高いし、決して大爆笑というわけでもないので、好みは分かれるかもしれないけども、ハリウッド的なエンターテイメントに慣れきった頭にはちょっとばかし驚きのある"変"なコメディではある。





最後にブランカスアレスの画像を貼っておこう。
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