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船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

コメディ映画に関してのここ最近の雑感

映画 コメディ アメリカ
コメディ映画について、近頃考えてることや気になってることなど雑感を連ねてみる。


最近発売&レンタル開始になった作品で、オーブリー・プラザ主演の「私にもできる!イケてる女の10(以上)のこと」。
卒業生総代に選ばれた真面目女子が、大学に入る前にセックスでもイケてる女になるために、いろんな課題をリストに書き出して(原題は「The To Do List」)、身近な男友達相手に実践していく下ネタ青春コメディ。
「アメリカン・パイ」の男女を逆転させたような感じなんだけど、童貞キャラというのが幼稚でおかしいのに比べると、処女キャラというのはどこか痛々しくてグロテスクに見えてしまうのは、男性目線の偏見なんだろうか?
ブライズメイズ」が開いた女性の下ネタ&友情コメディという道が今後どれだけポピュラーになり得るのか?
果たしてこの手の作品は同性の共感を得られているのか?
などと…


オーブリー・プラザ目当てというのもあって、ロマン・コッポラ監督「チャールズ・スワン三世の頭ン中」を観てみる。

チャールズ・スワン三世の頭ン中 [DVD]

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ビル・マーレイジェイソン・シュワルツマンが出てるし、なんとなく小洒落た感じがウェス・アンダーソンを思わせるけども、残念ながら、単に監督が自分の好きなものを並べて見せているだけのような印象しか持てない。
趣味が合えばそれでもいいのかもしれないけど、どうもそこも合わない。


基本的にどんな作品でも、貶したり、嫌ったりするようなことはないのだけども、それでもしっくりこない、肌に合わない、というものはどうしたってある。
というのが、こないだ日曜洋画劇場で放映した「鍵泥棒のメソッド」。

鍵泥棒のメソッド [DVD]

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評判がよいので楽しみにしてたのだけども、確かに脚本はよくできてるな、とは思うのだけども、なんだかよくできすぎてるのだ。
キャラの丁寧な説明があって、伏線への目配りもあって、観る者を誰も不快にさせないオチがあって、こんなきれいにまとまっちゃっていいんだろうか?


万人受けする笑いというのはどうも白々しい。
社交辞令と変わらないんじゃないか?
笑いはもっと人間の黒い部分、暗い部分から生まれてくる、という気がしている。
社会に対する不満、恨みつらみもあれば、極私的なやるせなさ、妬み嫉み、孤独、そんな大事じゃなくても日常的な愚痴など。
そうしたネガティブな感情や出来事を、多くの人に聞いてもらうような方法として笑いはあるんじゃないか?
いや、これはあんまり簡単だな。
ただ、黒さや暗さを微塵も感じさせない笑いは、信用できない。
笑いはもっと鋭利なものである。
とかなんとか。


で、最後に、ハワード・ホークス監督「赤ちゃん教育」を初鑑賞。

赤ちゃん教育 [DVD] FRT-117

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これが70年以上も前の作品だなんて、という驚き。多少だれるような感じもあったけど、それは今のスピード感とのギャップなのかな、と。
しかし笑いにおけるテンポ、スピードは段々に早くなってるもの?
スラッシュメタルがあれば、スローバラードがあってもいいわけだ。
とにかく徹頭徹尾ドタバタで、出てくる人物は皆イライラするほど狂ってる。
スクリューボールコメディの傑作などと呼ばれる作品だけども、これからスクリューボールコメディも追ってかなければならないのかと思うと、これは大変だな、と。