船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

2月に読んだ本いろいろ~「世界は分けてもわからない」「ハックルベリー・フィンの冒険」

ポピュラーサイエンスもの新書でも気分転換に読んでみるか、と積読の中から手にした福岡伸一「世界は分けてもわからない」が今月は一番驚いた。

引き続き20世紀前半のアメリカ文学も。今月はもうちょい遡ってマーク・トウェインの「ハックルベリー・フィンの冒険」を。

これも面白かった。

ほかのとこは窮屈で息がつまりそうだけど、筏ではそんなことはねえ。筏の上にいると、すごく自由で気楽でのんびりするんだ

筏生活はできないにしても、筏的場所をひとつは生活の中に確保したいな、と。

 

 

2014年2月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:1884ページ
ナイス数:12ナイス

ハックルベリー・フィンの冒険 下 (岩波文庫 赤 311-6)ハックルベリー・フィンの冒険 下 (岩波文庫 赤 311-6)感想
最後は、計画とはちょっと違うけど万事めでたしで波乱の冒険は幕を下ろす。やや拍子抜けの感もあるけど、それなりにカタルシス。上巻で、自由で素直なハックに感情移入してると、下巻になってトムの太鼓持ちみたいになってしまうハックにはちょっと残念。
読了日:2月27日 著者:マークトウェイン
世界 伝説と不思議の物語世界 伝説と不思議の物語感想
世界遺産ほどかしこまらず、工場や団地ほどサブカル寄りでない、といういまいち半端なウリではあるけども、パラパラ読むには目に楽しい。全て人工的な建造物、都市を含む景観をモチーフにし、そこにまつわる物語を簡単に添える構成。異様な、または威容を誇る建造物は、どれもがほとんどその時代の祈りや弔いを反映している。見えないものを具現化する、すなわちアート。
読了日:2月27日 著者:アフロ,アマナイメージズ
ハックルベリー・フィンの冒険〈上〉 (岩波文庫)ハックルベリー・フィンの冒険〈上〉 (岩波文庫)感想
トム・ソーヤーの冒険」も面白く読んだけど、こっちの方が輪をかけて面白い!原文は4種の方言を使い分けてるみたいだけども、原書を読める語学力があれば…とやや歯噛み。とはいえ訳文もハックの語りをテンポ良く表現していて楽しい。ハックとジムの自由を求める川下りの旅路。アル中DV親父にいがみ合う家族、浮浪者、いかさま師などトラッシーな人々が織りなすアメリカ下層社会が神話的様相を帯びてくる。下巻も楽しみ。
読了日:2月22日 著者:マークトウェイン
東京から 現代アメリカ映画談義 イーストウッド、スピルバーグ、タランティーノ東京から 現代アメリカ映画談義 イーストウッド、スピルバーグ、タランティーノ感想
アメリカ映画ってなんだろう?という疑問が最近頭から離れなかったんだけども、蓮實重彦が言うところの「明日もまた、これまで通り見られるはずだという錯覚を惹き起こす面白」さ、というのに説得力を感じる。イーストウッドスピルバーグタランティーノが現代アメリカ映画を担う存在なのかよくわからないが、彼らをアメリカ映画の作家として括った時に、その背後にゴダールが姿を現すというのが興味深い。対談形式なのでサラッと読めて楽しい。
読了日:2月15日 著者:蓮實重彦,黒沢清
世界は分けてもわからない (講談社現代新書)世界は分けてもわからない (講談社現代新書)感想
びっくり!ポピュラーサイエンスとたかをくくって読み始めたら、後半はほとんどミステリのような運びで、ラストは不可知な世界への畏怖やら崇敬やらない交ぜの気持ちを抱かせる。ちょっと、というかかなり衝撃的。良質な(という形容はあんまりに陳腐だけど…)小説を読んだような読後感。白状すれば、専門用語の並んだ箇所はかなりすっ飛ばしてるし、データ捏造のくだりもまるで理解してないが、それでもこの感動、である。
読了日:2月13日 著者:福岡伸一
ハリウッド100年史講義―夢の工場から夢の王国へ (平凡社新書)ハリウッド100年史講義―夢の工場から夢の王国へ (平凡社新書)感想
再読。興味のあるところ(1920~50年代、本書の第2~4章あたり)だけぽつぽつとつまみ読み。この新書サイズで、映画の技術、スター俳優、映画史に残る監督・作品、時代の徒花的ジャンル、製作会社と時代に沿ってハリウッドの歴史をざっくり学べるのはなかなかよい。
読了日:2月11日 著者:北野圭介
宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書)宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書)感想
平易な言葉で、宇宙への興味を喚起する、ポピュラーサイエンス本のお手本みたいな本。なるほどベストセラーになったのもわかる。それでも4つの力の解説あたりからは、正直ついてけなくなってしまう…私はロマンチックな質なので、たとえ暗黒物質や暗黒エネルギーの謎が解明されても、また別の未知なるものが立ちはだかって、永遠に宇宙のことは理解できない、というのを望む。
読了日:2月8日 著者:村山斉
言葉の外へ (河出文庫)言葉の外へ (河出文庫)感想
保坂和志の文章は、小説もエッセイも同じように、自分にとっては、読みながらすぐにほぐれていき別の考えや言葉に自分なりに置き換えられていく楽しさ、がある。だから読み終わって感想、というのは書きにくいし、いや、書けない。
読了日:2月6日 著者:保坂和志
シナリオ 2012年 09月号 [雑誌]シナリオ 2012年 09月号 [雑誌]感想
久々にまた「桐島」を読み返す。脚本だけだと、それほど面白い青春映画になるように思えないんだけどな、一体どんなマジック=演出で、あれだけのまばゆい青春映画の傑作になったんだろうか?最後、宏樹の視点でキャプテンと前田を見るところに、やっぱりグッとくる。
読了日:2月1日 著者:

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