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船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

「LEGO(R)ムービー」を観た!~子どもも大人も楽しい!「よく遊べ!」

誰もが子どもの時に一度は手にしたことのある、あのレゴブロックの世界が映画になる。これはなかなかわくわくするもの。

とはいえ、レゴの動画ならレゴのHPを見れば、商品紹介を兼ねたショートストーリーがすでにいくつもある。

映画版も所詮こうしたお子様向けのCMをブラッシュアップしたようなものなんじゃないか、という懸念やら疑念もないではなかったが、そこはまったく杞憂であった。

子どもも大人も充分に楽しめる、エンターテイメントに仕上がっている。

LEGO® ムービー

 

 

2D吹替え版での鑑賞。

CMの予告では昨年の流行語を散りばめた気恥ずかしいものになっているけども、本編はそんな子供騙しの吹替えは一切なく、8人の声優陣が各々何人ものキャラを吹替えていて、自分が吹替えや声優に関して全然詳しくないのが惜しいくらい、かなりプロフェッショナルかつ高度な仕事がなされているように感じられる。

でも字幕でも観たかった。

ウィル・フェレルが参加してたから。

 
映画『レゴ(R) ムービー』日本版予告編 - YouTube

 

 

主人公のエメットは、マニュアル通りの生活に喜びを感じているとりわけ特徴のない普通のミニフィグ(レゴの人形)。

レゴの世界はおしごと社長、またの名をおしごと大王が牛耳っていて、彼はレゴの世界を自分の思い通りにしようと企んでいる。

ひょんなことから伝説のブロックを手に入れたエメットは、おしごと大王の迫害を逃れているマスタービルダーたちから救世主のように祭り上げられるが、当の本人はヒーローとしての意識も技能もゼロ。

果たしてエメットとマスタービルダーたちは、おしごと大王の野望を阻止することができるのか?

 

 

と、非常にシンプルなストーリー。

なんの特徴もない凡庸な主人公が、自分にしかない特性に気付いて、それを想像力・創造力と結び付けて活躍するという プロット自体に目新しさはないが、これって誰もが感情移入しやすくて、やっぱり泣けてしまう。

最近だと「カンフーパンダ」なんかもそう。

ただ、「カンフーパンダ」は主人公のポーがダメパンダのようでいて、じつは隠れた才能を持っていたという設定だけども、「LEGO(R)ムービー」では、エメットが凡庸なままであることに重きを置いている。

エメットの(バカにされた)アイデア、二階建てのソファが仲間を助けるとこなんて、なかなか感動的である。

 

 

ラスト、まさかのメタ映画展開を見せて、子ども=自由な発想力VS大人=保守的な固定観念の図式が前面に出てくる。ちょっとテーマを押し付けすぎかな、というきらいもあるが、老若男女に届くエンターテイメントならこれくらい単純化しても許されるかな。

それにこここそがレゴの社名の由来でもある「よく遊べ」の精神を表している。

こういう作品をたまに観ては、脳みそが硬直しないようにしたいもんである。

 

 

こうしたテーマ云々は置いておいても、単にレゴブロックで表現された水、海、煙、爆発、とこういったものを観るだけでも楽しい。

エメットがシャワーを浴びるシーンで、1ポチの青いブロックがしずくとしてぽろぽろシャワーヘッドから出てくるのだけでおかしいし、こういう表現してくれるのに泣ける。

ブロックを少しずつ動かして撮影するストップモーションではなくてCGではあるというけれど、プロダクションノート読むと、ブロックの使用感を傷や指紋で表現しているというのだから驚く。

好きなのは、マスタービルダーたちのまとめ役長老ウィトルウィウスが、幽霊として現われる時に糸で吊るされているところ。

こういうアナログっぽいのを絶妙なバランス感覚でいれてくる。

 

 

レゴが好きなうちの子は当然大満足。

(しかし劇場に物販はなにもなかった!「LEGO(R)ムービー」のレゴくらい売っててもよかったんじゃないのかな?)

親も満足。

春休みは「ドラえもん」や「プリキュア」といった強敵があるけども、「LEGO(R)ムービー」もぜひ健闘してもらいたいな、と。

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