船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

3月に読んだ本いろいろ~トウェイン、サリンジャー、ベルンハルト&中原昌也

後半はまた古典、準古典のアメリカ文学中心。

ベルンハルト中原昌也を続けて読むと、近しいものを感じずにはいられない。

繋がりなんてうわべだけ、この世は断絶だらけ。

 

 

2014年3月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1873ページ
ナイス数:11ナイス

フラニーとゾーイー (新潮文庫)フラニーとゾーイー (新潮文庫)感想
う〜ん、いまいち面白味がわからなかったけど、ゾーイーがフラニーに言う「この世の汚さの半分までは、本当のエゴを発揮しない人たちによって生み出されているんだ」というセリフに引っかかるものはあった。
読了日:3月26日 著者:サリンジャー
ハックルベリー・フィンのアメリカ―「自由」はどこにあるか (中公新書)ハックルベリー・フィンのアメリカ―「自由」はどこにあるか (中公新書)感想
なぜトム・ソーヤでなくハックルベリー・フィンなのか?トムの振る舞いは、結局秩序だった文明の枠内で許される悪戯に過ぎなかったのに対して、ハックのそれは寄って立つ場所(家族、共同体)などハナからない、紐の切れた凧と同じ自由を、無意識に求めた結果生じていたから。脱出(脱走)を繰り返して自由を求め続けたハックの姿から、アメリカ文学を、アメリカが描いた理想像を探求する。著者が指摘するように、あらゆる文学作品にハック探しをする愚は犯したくはないが、なるほどそれは魅力的。内容自体は平易で、アメリカ文学への興味が深まる。
読了日:3月18日 著者:亀井俊介
アメリカのむかし話 (1977年) (偕成社文庫)アメリカのむかし話 (1977年) (偕成社文庫)
読了日:3月18日 著者:渡辺茂男
マーク・トウェイン短編集 (新潮文庫 ト 4-3)マーク・トウェイン短編集 (新潮文庫 ト 4-3)感想
「トム・ソーヤ―」「ハック・フィン」はまだ悪ガキの冒険物語という趣きが強かったけども、ここに収められた短篇は名誉欲や金銭欲など人間のいやらしい上っ面を露骨にシニカルに描いていて、それがどうも上から目線のように感じられて正直ちょっと苦手。「跳ぶ蛙」一篇だけが素晴らしい。本題から逸れていくような、というかそもそも本題がないような話、こういうの好き。
読了日:3月15日 著者:マーク・トウェイン
悲惨すぎる家なき子の死悲惨すぎる家なき子の死感想
面白い!書くのは嫌い、苦痛と訴え続ける著者の書くものを「面白い!」などと言うのは、無神経だろうか?まあ、しかし受け取る側は無神経で、自分勝手なものだ。ベルンハルトはもう少し漠然と世界が絶望に覆われてたが、中原昌也の絶望は個人の内側に根ざしている。そして誰もが隔絶していてお互いに理解できないし、歩み寄ることすらしない。その極端さはむしろ笑いを誘う。おそらく著者は望まないだろうが。このように読者は勝手なものなのだ。
読了日:3月9日 著者:中原昌也
リストマニアリストマニア感想
じっくり読むというより、寝る前にパラパラと、トリビアを楽しむような感じで。
読了日:3月8日 著者:TheListmaniacs
ベルンハルト短篇集 ふちなし帽ベルンハルト短篇集 ふちなし帽感想
「巨視的に見れば世界中どこもかしこも、締め出された人々の世であって、社会などというものは存在せず、だれもかれも独りぽっち、有利な立場にある人なんかいないのだ…」という「大工」の一文がこの短編集を要約してる。絶望といわれなき迫害、暴力の蔓延る世界、でも、それをねちねち告発する風ではなく、ややくどいけども当たり前のように提示してみせる。表題作の不条理さはカフカ好きなら飲み込みやすい。「クルテラー」は本作の中では筋がしっかりしてて読みやすい。「ヤウレク」の一回読んだだけじゃよくわからないとこが魅力。
読了日:3月8日 著者:トーマスベルンハルト
すべてはブラッドシンプルから始まったすべてはブラッドシンプルから始まった感想
デビュー作「ブラッド・シンプル」から「オー・ブラザー」まで、コーエン兄弟の作品に迫る。といってもそれほど堅苦しい批評本ではない。ルーツとなっているスクリューボールコメディやハードボイルド小説などを引き合いに出しながらコーエン兄弟作品の魅力の解読を試みるも、当の本人たちへのインタビューはどれも嘘かホントかわからない答えしか引き出せない。結果、コーエン兄弟作品同様マジかジョークかわかんないような内容(に見える)。
読了日:3月2日 著者:ロナルドバーガン

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