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船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

ジョン・ランディス讃~傑作揃いの80年代、なかでもやっぱり「狼男アメリカン」

映画 アメリカ

ジョン・ランディスが好きである。

特に脂ののっていた80年代の作品はどれも傑作ばかり。

 

 

最近はフィルモグラフィーを観るともっぱらホラーアンソロジーの短編やテレビシリーズでの監督や製作が主な仕事のようで、忘れられた監督になっているのが寂しい。

 

 

「アニマル・ハウス」(1978)、「ブルース・ブラザース」(1980)、「狼男アメリカン」(1981)、「大逆転」(1983)、「スパイ・ライク・アス」(1985)、「サボテン・ブラザース」(1986)、「星の王子ニューヨークへ行く」(1988)など。

特にこの時期多い「サタデー・ナイト・ライブ」出身の人気コメディアンらと組んだコメディ作品はどれもコメディ映画史に燦然と輝く作品ばかり。

 

 

それにこの時期にはマイケル・ジャクソンのかの有名な「スリラー」のプロモビデオも撮っている。

 

 

なのに、ジョン・ランディスの名がいまいちかすんでしまうのは、主演しているジョン・ベルーシエディ・マーフィーマイケル・ジャクソンといったビッグネームのインパクトの方が強いからだろうか。

 

 

「スリラー」の裏話はないかと検索してみたら、「スリラー」についてのインタビューを掲載してるブログを見つけた。

そこに、「ブルース・ブラザース」のミュージカルシーンをアマチュアを使って撮影したのを「後悔している」とのジョン・ランディスの発言があって、なんだかこれには軽くがっかり。

ジョン・ランディス、スリラー・ビデオについて語る(その1) : MJJFANCLUB.JPオフィシャルブログ

レイ・チャールズ扮する楽器屋の親父が弾くオルガンに合わせて、「shake your tail feather」を皆で踊るシーンなんてかなり興奮ものなのに。

Blues Brothers - Twist it (Shake Your Tail Feather ...

 

 

80年代の作品は傑作ばかりと言いつつも、観ていない作品もいくつかあるし、「スパイ・ライク・アス」はダン・エイクロイドチェビー・チェイスがダブル主演しているにも関わらずいまいちだったりもするわけだが。

 

 

中でも個人的に大好きなのが、「狼男アメリカン」。

 

狼男アメリカン [DVD]

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もともと「シュロック」(未見だけども…)というゴリラモンスターが暴れる映画でデビューして、「モンスター大図鑑」(これ欲しい)なる本も著してるランディス、モンスターへの愛着は並々ならない。

 

モンスター大図鑑 (ネコ・パブリッシングのビジュアルガイドブック)

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「狼男」という古典的なモンスターへの愛情がマニアックな自己満足で終わることなく、ユーモアとペーソスを交え、おかしくも切なく哀しい現代版モンスター映画になりえている。

 

派手なスペクタクルをこれ見よがしに見せる昨今の最新CG技術を注ぎ込んだ映像に慣れていると、当時SFXだとか特殊メイクだとか呼ばれていた技術の慎ましやかなこと。

いや、その制限が逆に緊張感を生んだり、ユーモアとウィットに富んだ演出を引き出してるとも。

 

 

ラストのロンドンの街での大パニックシーンはランディスの十八番。

ブルース・ブラザース」でのハチャメチャなカーチェイスにも勝るとも劣らず。

 

 

個人的には「狼男アメリカン」こそジョン・ランディスのマスターピース