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船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

「ワールズ・エンド」を観た!〜併せて"世界の終わり"を描いた映画2本

エドガー・ライト新作「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」を観てきた。@シネ・リーブル池袋
映画『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』予告編 - YouTube


こないだ「ショーン・オブ・ザ・デッド」を久し振りに観直したら、思ってた以上に面白くて、この新作も期待して観に行ったのだが、正直いまいち…


今回は侵略SFものを下敷きにしたコメディ、というか大人になれない男の一種のファンタジー。
ゾンビか宇宙人かの違いはあっても、そういう意味では「ショーン・オブ・ザ・デッド」とほとんど同じ。


監督の盟友サイモン・ペグ演じる主人公ゲイリーは、過去の栄光を引きずったままアル中の痛々しい中年に成り下がっている。
そんな男を荒廃した世界で勇者にしたてる、というライト&ペグの夢想したファンタジーを支持できるか否かが本作を面白がれるかどうかの鍵。


これがデビュー作なら面白いと思えたかもしれないけど、監督4作目にしてまだこんなことしてるの?という気がないではない。


パブクロールが次第に、アル中男のファンタジーの成就だけでなく、宇宙人から逃げるというサスペンスも絡んでくるという展開は面白いはずなのに、なぜか盛り上がるものが感じられない…


ジョン・カーペンターの「ゼイリブ」や「光る眼」、「マウス・オブ・マッドネス」などが自然と思い浮かび、ラストは「ニューヨーク1997」に連なるようでもある。
こういうのは知ってれば楽しいけど、結局本作ではオマージュの域は出てないかな、と。


ああ、あんまり辛口コメントしたくはないけど、う〜ん残念…


で、"世界の終わり"絡みで、最近ようやくDVDレンタル始まったセス・ローゲン初監督作「ディス・イズ・ジ・エンド」も観た。


アパトーギャングの面々が自虐的に自身を演じるディザスターパニックコメディ。
セス・ローゲンジェイ・バルチェルジェームズ・フランコジョナ・ヒル、ダニー・マクブライドなどなど今のアメコメを支えるスターが総出演。


この名前にピンとこなければおそらく楽しさは半減するかも。
良くも悪くも内輪ノリの域は出ない。


でも彼らがここまでビッグになって、こんなゆるいコメディを、ここまで予算をかけて撮ることができるようになったんだな、と。
パーティーだ、これは。


「スーパーバッド」の同窓会があったり、「スモーキング・ハイ」の続編が劇中劇で演じられたり、チャニング・テイタムの奴隷姿が観れたり、そういうディテールが楽しい。


もひとつ"世界の終わり"繋がりで、スティーブ・カレル、キーラ・ナイトレイ共演の「エンド・オブ・ザ・ワールド」。

エンド・オブ・ザ・ワールド DVD

エンド・オブ・ザ・ワールド DVD



これは"世界の終わり"が迫る中、男女が恋に落ちてともに最後を迎える、という淡いラブストーリー。 


"世界の終わり"をモチーフにしながら、暗くおどろおどろしい感じにならず、甘酸っぱく仕上げてるとこが面白い。


エターナル・サンシャイン」が好きな人ならおそらくこの世界観は気に入りそう。


スティーブ・カレルもキーラ・ナイトレイもセックスアピールがまるでないのも安心して観られる(?)。
癖はないけどジワジワくる。


人の隠されていた面を表面化させる、本質を曝け出させることでドラマに深みを持たせられるんなら、"世界の終わり"というトピックは映画的には都合がよさそうだ。
スペクタクルだって保証付き。


だけど、別に終わりだからって皆が皆暴力的になるわけでもなし、友達とビール飲んだり、ミルキーウェイを巡って喧嘩したり、ハウスメイドが変わらずに掃除しにきたり、そんな日常だってある。


非日常の中の日常。