船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

5月に読んだ本いろいろ〜「ここは退屈迎えにきて」とフィッツジェラルドの小説に通じる失われた輝き

「ここは退屈迎えにきて」が面白かった!

結局そこ=郊外に戻らざるを得ない人々。

それを憂う人と特に問題なく受け入れる人。

もちろん郊外の様相はもっと複雑で多様だろうけども、青春も一段落した世代に話を絞って、失われた輝きが退屈の中で鈍く光るのを切なく眺めるしかない短編集。

ここ最近読んでいるフィッツジェラルドとも通じるものがある。

(「若者はみな悲しい」とあわせて読んだからか特に)

ここ最近離れていた郊外関係の本をまた読みたく(集めたく)なってきた。

ピューリタンの末裔たち」も面白かった。

性意識の変遷でみるアメリカ史。



2014年5月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1954ページ
ナイス数:12ナイス

ピューリタンの末裔たち―アメリカ文化と性ピューリタンの末裔たち―アメリカ文化と性感想
面白かった。これ読むとアメリカで性がおおらかに扱われるようになったのは割と最近のことだとわかる。とはいえ昔も今も厳格なピューリタニズムの使徒らが、目を光らせている。性の解放を謳う人たちにもピューリタニズム的なクソ真面目さがうかがえる、というのも面白い。
読了日:5月27日 著者:亀井俊介
アメリカの奇妙な話〈2〉ジャージーの悪魔 (ちくま文庫)アメリカの奇妙な話〈2〉ジャージーの悪魔 (ちくま文庫)感想
アメリカンフォークロア集。「巨人ポール・バニヤン」の方がより民俗学っぽい話が多かったのに比べると、こちらはもう少しくだけた印象。アメリカ人は人並外れたヒーロー的存在に畏怖と憧れを強く持ってるんだな、と思う。
読了日:5月24日 著者:
記憶のしくみ 上 (ブルーバックス)記憶のしくみ 上 (ブルーバックス)
読了日:5月17日 著者:エリック.R・カンデル,ラリー.R・スクワイア
若者はみな悲しい (光文社古典新訳文庫)若者はみな悲しい (光文社古典新訳文庫)
読了日:5月14日 著者:F.スコットフィッツジェラルド
ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)感想
面白かった。好みの郊外小説。こじらせ文化系女子が憧れと現実の狭間で、日常と折り合いをつけながらも「磨耗されるか」と静かなる反抗心を持ち続ける。かくも哀しき。でも例えばカーソン・マッカラーズ「結婚式のメンバー」ほどのやるせなさはない。どこか郊外、というよりロードサイドといった方がしっくりくる、に生きる女子のカタログ的な印象もあり、今後ここからどう脱却していくのかが楽しみ。
読了日:5月6日 著者:山内マリコ
BRUTUS特別編集合本・日本美術がわかる。西洋美術がわかる。 (マガジンハウスムック)BRUTUS特別編集合本・日本美術がわかる。西洋美術がわかる。 (マガジンハウスムック)感想
日本美術の方はいまだ関心がそれほど持てずざっとななめ読み。でも、こうやってざっくり美術史通読すると、西洋美術が技法や画題など真面目に追及してその真面目さが作品にも現われてるのに比べて、日本の方は、外連味と遊び心に溢れていてのびのびしてるように見える。美術史を勉強したい向きには絵本みたいなものかもしれないけど、休日に読むムックとしては楽しい。
読了日:5月4日 著者:
黒のトリビア (新潮文庫)黒のトリビア (新潮文庫)感想
ちょっと古いが、犯罪や警察にまつわる一口雑学集。サクッと読める。「鑑識編」の様々な遺体に関するトリビアがゾッとする。
読了日:5月4日 著者:新潮社事件取材班

読書メーター