船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

「バルテュス展」@東京都美術館を観てきた

上野の東京都美術館に「バルテュス展」を観に行ってきた。
この美術館は初めて。
梅雨入りして鬱陶しい雨の降りしきる中、案外と人出がある。


バルテュス、それほど知ってるわけではなく、好きというのでもなかったけど、あのソファに不自然に枝垂れかかって、夢見るような少女の絵を描いてた画家だよね、くらいの知識。


本展のメインビジュアルになってる「夢見るテレーズ」(赤いスカートから白いパンツを無防備に晒してる少女の絵)に惹かれたのも動機。
と告白するとロリコンと思われるのだろうか?


11歳の時に描いた初作品だという猫のミツをモデルにしたマンガから、日本や中国の文化から影響を受けた作品などおそらく彼の活動の全般を押さえた展示の他に、江國香織が生前のバルテュスを訪ねた際のドキュメンタリービデオが流れてたり、晩年のアトリエが再現されてたり、出口のミュージアムショップにはやたら充実したバルテュスグッズまであり、もともとのバルテュスファンには多分充実した内容。


ただ、今回こうしてバルテュスのほぼ全容を観て、ああ、自分はそれほどバルテュス好きではないな、と思った。


裕福な家庭の子息が、独学で絵を描く、というところから勝手に妄想する変態性がバルテュスにはそれほど感じられなかったから。


確かに、あの少女たちの無防備に、不自然に開かれたり、ねじれたりしている足へのこだわりは面白いけど、それは個人の嗜好の問題だし、それに生で観ると案外それほどエロさというか、禍々しさはない。


構図の中である特定のポーズを取らされてるだけ、というのか。
あのポーズや少女を描きたかったんじゃなくて、ただ絵の中に配置したかっただけ、のように感じる。


よいなあと感じたのは、猫の顔が鬼みたいで全然可愛らしくないとこと、女性の肌の肌理が細かく繊細に表現されてるとこ。
白い肌なんだけど、いろんな光が内側から感じられる。


後年は真面目くさった感じで僕には退屈。


帰りに「猫たちの王」が缶にプリントされた紅茶を買って帰る。
ちょっと高かったけどね。
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