船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

岩崎書店のSFロマン文庫シリーズがけっこうグッとくる

地元船橋市で年に一度リサイクルブックフェアという催しが行われる。
会場となる公民館が近所なので、その催しの存在を知ってからは欠かさず行くようにしている。


そこで去年、一昨年といただいてきた本の中に、岩崎書店のSFロマン文庫シリーズが数冊ある。
少年少女向けSF、ジュブナイルSFというのか、今ならさしづめライトノベルとでも言うんだろうか?


特にノスタルジックな思い入れがあったわけではなく、表紙のイラストがあんまり素敵だったので、つい手が伸びてしまった。ジャケ買いならぬ、ジャケ取り。
(この表紙にグッとくる人には、ぜひジャレッド・ヘス監督「Mr.ゴールデンボール」のオープニングクレジットを観てほしい)
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で、その後ずっと本棚で塩漬けされていたのだが、最近になってふと思い立って読んでみた。


「なぞの第九惑星」ドナルド・ウォルハイム。

話が大味なのはご愛嬌。

太陽系の惑星を経巡って、謎の宇宙人がそこかしこに設置した"日光よこどり装置"なる機械を破壊する地球人クルー。

ラストはいろんな宇宙人が登場し、まるで「キャビン」のホラーヒーロー大暴れ的な大活劇が繰り広げられる。

これはスカッとする。



「宇宙紀元ゼロ年」ビタリ・メレンチェフ。

工作クラブに所属する少年が、吹雪の中、穴に落ちて昏倒し、目が覚めると50年後の世界。しかもなぜか、埋められていたマンモスも一緒に目が覚める、というなかなかグッとくる出足。

50年後の世界が2000年あたりに設定されていて、その世界では原子力や超音波が生活に欠かせないエネルギーになっている、というのがレトロフューチャーぽくて楽しい。

が、オチがいくらなんでも子供騙しすぎないか?という。

マンモスの存在もまるで意味不明。

ここがジュブナイルSFのいいとこなのかも。



「宇宙大オリンピック」ミルトン・レッサー。

これはもうタイトルだけでほとんどお腹いっぱい。

記念すべき第一回宇宙大オリンピック開催の裏で、人類とのファーストコンタクトを図る宇宙人と、彼らとの交流を巡って対立する人類との駆け引きが展開される。

なんだか複雑そうなんだけど、登場人物が皆単純で、駆け引きも幼稚(まあ、ジュブナイルSFですからね)なので、なんだか素人が書いた文化祭の演劇台本みたいな感じ。

人類に近づく宇宙人の容貌が、円筒形で、皿のような目が3つある、と表現されていて、イラストもあるのだが、この容貌が本作一番のハイライト。



このシリーズ30巻あって、どうやら絶版のようだが、ぜひ揃えてみたいもの。