船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

ホラー落穂拾い〜「マニアック」「ロード・オブ・セイラム」「アダム・チャップリン」

最近少しずつ見逃してたホラー映画を借りてきては観ている。


「マニアック」。

マニアック アンレイテッド・バージョン [DVD]

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イライジャ・ウッドは相当なホラー愛好家らしい、というのをどこかで読んだ気がする。


1980年のウィリアム・ラスティグ監督によるオリジナルは未見。
ウィリアム・ラスティグは「マニアック・コップ」シリーズは昔観た覚えがある。新奇さはなかったけども、それほど悪い印象もない。


で、リメイク版「マニアック」。
美女を襲っては頭皮を剥ぎ、生の鬘をマネキンに被せて妄想に浸る変態フランクの、主観映像で全編が構成されている。
主観映像、つまりここ最近流行りのPOVというのは、観客をあたかもその映画の世界の登場人物に加えてしまうような効果、もしくは共感を強いるような効果を狙うものなんだろうが、どうも「マニアック」はどちらにも失敗している。


なにより本作の変態殺人鬼フランクを熱演している(はずの)イライジャ・ウッドが、ほとんど画面に映らないというのはいかがなもんか?と。


低俗なスプラッターを回避して、雰囲気のある映像で、夜の都市や女性が美しく撮られている。
オリジナルをかなりブラッシュアップした出来なんだろうとは思うが、もひとつ惜しい感じ。


「ロード・オブ・セイラム」。

ロード・オブ・セイラム [DVD]

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マーダー・ライド・ショー」「デビルズ・リジェクツ」は、単にホラー好きの人が撮ったという枠を超えて、なかなか見応えがあった。
特に「デビルズ・リジェクツ」は、ニュー・アメリカン・シネマのようなアウトロー臭がよいスパイスになっていてよかった、と記憶している。


で、本作、率直に言ってこれは期待外れ。
前述の2作にも出演している、ロブ・ゾンビの奥さんシェリ・ムーン・ゾンビを主演にして、どうも独りよがりなオカルト映画、という感じ。


ローカルラジオ局のDJが住むアパートに魔女が現れる。
悪くない雰囲気。
ただ、この何かが起こりそうだぞ、という雰囲気だけでずっと進行する。


長い長いミニマムな前奏が1時間ほど続いて、最後にドーンと爆発する、そんな構成の曲を聴いてるような。


その最後の爆発も唐突過ぎてわけがわからない。
思い返してみると、そんなに悪くなかったかも?という気がしてくるが、ただ観ている間は退屈だった。


「アダム・チャップリン」。
イタリア製スプラッターホラー。
なんでも「北斗の拳」を実写で撮ったような、80年代スプラッターホラーを彷彿とさせるような作品だというので、楽しみにして観る。


まあ、その売りはわかるけども、その売り以外のところが全てひどい。
編集のテンポの悪さ。
素人目にも「なぜこのカットを残す?」とツッコミたくなるところが多々ある。
音楽のセンスの悪さ。
カラーフィルターなのか、色調整でごまかした青っぽい映像。
俳優が皆素人並み。
などいくらでも悪口が出てくる。


力の入ったゴアシーンだけで大目に見れる、という範疇を超えている。


とにかく簡単に肉体が損壊され、赤い液体がビュービュー飛び出すのだけが見所。
「アタタタタタタタ」とか自分で吹き替えながら観てもいいかも。しないけど…


どれも去年劇場で見逃してた作品だったけども、これならDVDでよかったかもな、と。