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船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

7月に観た映画あれこれ〜コメディが良作揃い!〜「グランド・ブダペスト・ホテル」「her」も観た!

もう8月である。

毎月恒例前月の映画まとめ。

7月はコメディ、ホラー、青春、サスペンスと割りにいろんなジャンルのものをランダムに観た感じになった。



ホラーは去年話題になった新鋭の作品をようやく観たのだけども、期待してたほどではなく正直拍子抜け。

拍子抜けだったのがもう一本、褒めてる人が多かった「あの頃、君を追いかけた」。

甘いノスタルジーに浸ってるようにしか見えなかった。



コメディは良作揃い!

「ファミリー・アゲイン」、「なんちゃって家族」、「ドリンキング・バディーズ」、「デンジャラス・バディ」とどれも素晴らしい!

「なんちゃって家族」と「デンジャラス・バディ」は劇場公開されてるけどあまり話題にならず、あとの2本は未公開。

いかにアメコメが日本では根付かないか、という。

「なんちゃって家族」はすでに2回観てるが、まだまだ今年は繰り返し観たい。



劇場ではようやくウェス・アンダーソングランド・ブダペスト・ホテル」、スパイク・ジョーンズ「her」を鑑賞。

どちらも映像、音楽、衣装、美術などディテールへのこだわりで独特なオリジナリティを発揮する監督の作品。

スパイク・ジョーンズは初めて自らの脚本作を撮り、ウェス・アンダーソンは家族ものの軛を脱しようかという娯楽性を備えた脚本を書き、と2人とも転機を思わせる作品であった。



7月の鑑賞メーター
観たビデオの数:18本
観た鑑賞時間:1576分

デンジャラス・バディ [DVD]デンジャラス・バディ [DVD]
面白かった!テンポよし、バランスよしのウェルメイドなバディコメディ。リメイク版「21ジャンプ・ストリート」より個人的にはこっちが好み。お高く留まったエリートFBI捜査官サラとワイルドなボストン市警の警官シャノンとの対照的なコンビがボストンの麻薬売買の元締めを追う、という話。この主役コンビも勿論、脇のキャラもしっかり描けていてギャグがわかりやすい。サンドラ・ブロックが鼻からピーナッツ飛ばしたり、両足怪我して這いつくばりながら犯人追ったりと素晴らしいコメディエンヌぶり!「ゼロ・グラビティ」よりずっといい!
鑑賞日:07月27日 監督:ポール・フェイグ
ドリンキング・バディーズ 飲み友以上、恋人未満の甘い方程式 [DVD]ドリンキング・バディーズ 飲み友以上、恋人未満の甘い方程式 [DVD]
これは今年一番の拾い物かも!未公開映画では文句なし一番!お互いに恋人がいるのに、友達以上恋人未満な飲み友ケイトとルークの男女の一線を越えない微妙な関係を、品よく、ライトに描く。思い切った編集が全体を軽やかにしている。何気ないことを何気なくみせる演出、俳優らの自然な演技がとにかく心地いい。「her」では全然可愛くもなんともなかったオリヴィア・ワイルドがすごくキュート。アナ・ケンドリックも負けじとキュート。男たちはむさいんだけど…ラストも微笑ましい。いやあ、鑑賞後の余韻が気持ちいい。面白かった!
鑑賞日:07月26日 監督:ジョー・スワンバーグ
カレ・ブラン [DVD]カレ・ブラン [DVD]
これはまるで引っかかりが得られなかった…人間的な感情、生活が一切なくなってしまったような管理社会を描いたディストピアSF。全編深い陰影が印象的なスタイリッシュな映像と、極力セリフや説明を省いた演出で、独特な雰囲気はあるけども、やたら暗喩や象徴に満ちている。80分なのに倍くらいの尺を感じるほどきつい。画として切り出せば様になっても、動的な心地よさが皆無なので個人的には映画の快さがまるで感じられない。残念…
鑑賞日:07月25日 監督:ジャン=バティスト・レオネッティ
[リミット] コレクターズ・エディション [DVD][リミット] コレクターズ・エディション [DVD]
本当に90分箱の中、ライアン・レイノルズの一人芝居というのに驚く。限定された舞台・設定で、9.11に端を発するイラク戦争やアメリカの大企業の傲慢さを痛烈に批判してみせる脚本はよくできている。でも携帯なかったらほとんど成立しないサスペンス。最小限の小道具でメリハリ効かせてるけど、やっぱり密室で会話ばかりじゃ、どうも映画としての感動に欠けるな、と。
鑑賞日:07月23日 監督:ロドリゴ・コルテス
ミッション:8ミニッツ [DVD]ミッション:8ミニッツ [DVD]
なかなか面白い。列車爆破テロの犯人を突き止めるために、ジェイク・ギレンホール演じる軍人が爆破8分前の過去に何度も意識を送り飛ばされる。タイムループものSFとでもいうのか。SF的ダークさを感じさせる軍の施設(?)とカラッと明るい列車内や駅との対比にグッとくる。フーダニット(誰が犯人だ?)の面白さもあるんだけど、主人公がアイデンティティに疑問を抱いたり、かりそめの恋人と淡いロマンスがあったり、それらがほどよく娯楽作としてまとまっている。これ見よがしでないけど、非常に頭のいいサスペンス映画。良作。
鑑賞日:07月23日 監督:ダンカン・ジョーンズ
ムード・インディゴ~うたかたの日々~(特別編) [DVD]ムード・インディゴ~うたかたの日々~(特別編) [DVD]
思ってたよりずっと良かった。独創的な映像のアイデアとナンセンスなのにオーソドックスな恋愛ものとが絶妙にマッチ。オープニングからかなりアップテンポで、これじゃあ途中で息切れするだろ、と思ったが、いやいや最後まで魅せきった。登場人物がほとんどみな空っぽなのに、ラストはどこか胸を打つのは、ストーリーというよりもまさに映像の力を感じる。ミシェル・ゴンドリーは今までどれもピンと来なかったけど(「ウィ・アンド・アイ」は好き)、これは集大成と言える出来栄え。
鑑賞日:07月21日 監督:ミシェル・ゴンドリー
あの頃、君を追いかけた[DVD]あの頃、君を追いかけた[DVD]
これはダメだなあ。赤面ものの青春ラブストーリー、というのはあらかじめ分かっていたけど、初恋の思い出をこうもノスタルジックに、誰も傷つかずに全肯定して描かれるとまるで乗れない…キャラ立ちした友達とのエピソードはいまいちつまんないし、音楽はベタだし、時々挟まれる「遊び心出しました」的な映像も面白くない。優等生女子と幼稚な男子との純愛ってマンガみたいだけど、これほんとに原作・監督の自伝的内容なの?美化しすぎじゃないか?と
鑑賞日:07月21日 監督:ギデンズ・コー
ファーザーズ・デイ 野獣のはらわた [DVD]ファーザーズ・デイ 野獣のはらわた [DVD]
アストロン6とトロマが手を組んだ、いわばブランドものB級ホラー。品質は推して知るべし。「マンボーグ」に足りなかった美女のヌードをふんだんに取り入れ、グロやナンセンス度も洗練されている。それでも「やりたいことはすべて自分たちの手でやる」を信条としているのか、チープな面は多々あり、まあ、それがアストロン6の味となってはいる。ジャンルミックスな作風は相変わらずで、特に「死霊のはらわた」をパロッた「死者の書」が出てきてからのラストのカオスっぷりが無茶苦茶。好きな人は好き。
鑑賞日:07月18日 監督:アストロン6
アメリカン・パイパイパイ! 完結編 ~俺たちの同騒会~ [DVD]アメリカン・パイパイパイ! 完結編 ~俺たちの同騒会~ [DVD]
良くも悪くも相変わらず。下ネタ満載、円満なセックスでハッピーエンド、これがこのシリーズの型なんだろう。オリジナルキャストが全員顔を揃えてるのはすごいけど。それにしてもまだ30代半ばくらいなのに、なぜか痛々しい顔の人たちが多い。中でもクリス・クラインとミーナ・スヴァーリの老けっぷりがヤバイ。
鑑賞日:07月18日 監督:ジョン・ハーウィッツ
なんちゃって家族 ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産)2枚組 [Blu-ray]なんちゃって家族 ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産)2枚組 [Blu-ray]
鑑賞日:07月17日 監督:ローソン・マーシャル・サーバー
her/世界でひとつの彼女(スパイク・ジョーンズ監督) [DVD]her/世界でひとつの彼女(スパイク・ジョーンズ監督) [DVD]
ちょっと長いけど、SF的設定ではあれど、あくまで恋愛ものとしてオーソドックスに作られていて、そこそこ楽しい。ただ相手がPCのOSで姿がないので、必然的にコミュニケーションを言葉に頼らざるを得ず、2時間もの作品で会話ばかりというのはきついなあ、というのが本音。SFぽさを払拭するような暖色系の色使いや、ミディアムテンポの生音主体の音楽が心地よい。OSの声をあてるスカーレット・ヨハンソンのハスキーな声が生々しいので、普通に恋愛ものとして違和感ない。でも、もひとつグッとくるものがなかった…
鑑賞日:07月16日 監督:
マンボーグ<日本劇場公開特別版> [DVD]マンボーグ<日本劇場公開特別版> [DVD]
80年代のB級テイストプンプンのおバカなSFホラー。愛情とチープな技術を取り込むセンス、適度に客観的なスタンスが程よくブレンドされている。それでも60分の「マンボーグ」本編は長いなあ、とやや辟易。フェイクトレーラーがよくできてて、これくらいの長さなら笑って観てられる。ロボット、魔導師軍団、カンフー、近未来、コロシアム、リベンジ、バイクチェイス、スプラッター、「ブレードランナー」などなど…揚げ物だらけのパーティーセットって感じ。もたれる。
鑑賞日:07月16日 監督:スティーヴン・コンスタンスキ
グランド・ブダペスト・ホテル [Blu-ray]グランド・ブダペスト・ホテル [Blu-ray]
ようやく鑑賞!ウェス・アンダーソンの集大成、というより新たな門出、という印象が強い。W.アンダーソンのフィルモグラフィー中、最も娯楽色が濃厚。戦争を背景に有名ホテルの盛衰を絡めたサスペンスは、文庫にしたら上・中・下巻に渡る重厚な文学作品といった趣。残念ながらツヴァイク読んだことないので、どれだけその雰囲気が出てたのかはわからない。W.アンダーソンらしい平面的構成やスピーディーな水平パンを縦横無尽に配し、悲劇的な内容なのに暗くならずに、かといってコメディにもなり切らず、独特なペーソスを漂わせる。
鑑賞日:07月14日 監督:ウェス・アンダーソン
フェイズ IV/戦慄! 昆虫パニック [DVD]フェイズ IV/戦慄! 昆虫パニック [DVD]
アンビエントなホラー、とでもいうのか。タイトルデザイナーらしい凝ったビジュアルが独特な雰囲気。物言わぬ蟻たちに執拗に迫るカメラが恐ろしい。ヒロインを演じたリン・フレデリックのあまりの美少女ぶりが作品の不気味さとは対照的で際立つ。蟻が彼女の肌を這うカットのそこはかとないエロさ!
鑑賞日:07月12日 監督:ソウル・バス
マダムと泥棒 【スタジオ・カナル・コレクション】 [Blu-ray]マダムと泥棒 【スタジオ・カナル・コレクション】 [Blu-ray]
コーエン兄弟監督作「レディキラーズ」のオリジナル、ということで鑑賞。強盗団がひとりのお婆ちゃんに翻弄されて、勝手に自滅していく様をコミカルに描く。傾いだ家で、身体の大きなむさい男たちと小柄なお婆ちゃんがドタバタを繰り広げるのがおかしい。家の裏を走る電車もいい味。煙や影を利用して、殺害シーンを見せない演出が時代を感じさせるけども、洒落てて好き。強盗団の悲喜劇的顛末を、品よく練りに練った脚本に舌を巻く。佳作。
鑑賞日:07月11日 監督:アレクサンダー・マッケンドリック
アダム・チャップリン 最・強・復・讐・者 [DVD]アダム・チャップリン 最・強・復・讐・者 [DVD]
これは久し振りに酷いの観たな。低予算ながらも力の入りまくった過剰なゴアシーンは、笑って観てられるけど、むしろゴアシーン以外が目も当てられない。妻を殺された男が異形の力を借りて復讐する、というこれほど単純な話が、なんでここまで複雑に見えるんだろうか?もったいぶったり、カッコつけたりがとにかく肌にあわない…
鑑賞日:07月09日 監督:エマニュエル・デ・サンティ
ファミリー・アゲイン/離婚でハッピー!?なボクの家族 [DVD]ファミリー・アゲイン/離婚でハッピー!?なボクの家族 [DVD]
これはなかなか拾い物!地味だけども良作!離婚家庭に育ったこどもが、家族や愛情を信じられずにひねくれて育つ。レストランのオーナーになってすっかり自立したかと思いきや、よりを戻す両親や、スピード婚をする弟に振り回される、というコメディ。ウディ・アレンっぽいとこもあるけど、インテリ臭はなく、かといって下品にもならず、シリアスにもならず、絶妙な線の演出。最近アメコメでちょいちょい見かけるアダム・スコットが、困った顔して右往左往するアダルトチルドレンぶりがよい。なにより性豪な父、リチャード・ジェンキンスが最高!
鑑賞日:07月06日 監督:ステュー・ジッカーマン
ロード・オブ・セイラム [DVD]ロード・オブ・セイラム [DVD]
う〜ん、これは奥さん主演に据えた趣味丸出し作品、といった趣。雰囲気はいいんだけど、いつまで経っても雰囲気だけで焦らされて、最後だけ突然サイケに転調。ホラーオタクが「わかる人にはわかる」というスタンスで撮った感じが鼻につく。魔女たちの汚れ加減は力入ってるけど、ちょっと残念…
鑑賞日:07月06日 監督:ロブ・ゾンビ

鑑賞メーター