船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

「仰天カルト・ムービー100 PART2」を読んだ~で、やっぱりマイ・カルト・ムービーをやりたくなる

映画秘宝exの映画の必修科目シリーズも、気が付けばもう10号!

実はそれほど買っていなくて、持っているのは1号の「仰天カルト・ムービー100」と 「腹筋崩壊!コメディ映画100」だけなので、記念すべき10号を祝う資格はない。

さて、その記念すべき10号は、人気企画だったのだろうか、1号の「仰天カルト・ムービー100」の第2弾である。

 

 

映画が好きな人種は「カルト・ムービー」という響きに弱い。

自分の話になるけども、映画を観るのが恐らく人並み以上に好きだという自覚が芽生えてきたころ、CMがガンガン流れるようなハリウッド大作ではなくミニシアターや名画座でかかる映画を愛好してみたくなったり、一般的には知られていない、評価も芳しくない映画を自分の感性を試すかのように漁ったりしはじめたものである。

恥ずかしながら、映画そのものよりも、映画の評価や知名度を判断材料として、より他人が観ていない、他人が評価していない映画を楽しもうとしていた時期がある。

というか今でもその名残はある。

しかし根っから不精なので、自ら渉猟してマイナーな映画を発掘するほどの情熱はない。

そうすると「カルト・ムービー」という冠詞を与えられた映画に難なく吸い寄せられてしまう。

真の映画好きとも名乗れない、かといって気楽にTSUTAYAのレンタルランキングベスト10からチョイスして週末に暇つぶしに観る程度の映画好きにもなれない、中途半端な映画好きにはこの「カルト・ムービー」という響きはいつまでもどこか魅力的。

 

 

カルト・ムービーとは、「特定のジャンルには関係なく、万人受けはしなくても、一部の熱狂的な信者に支持されている作品」である、と「仰天カルト・ムービー100」(1の方)の巻頭コラムで江戸木純氏が明快に説明している。

けれど、私は「一部の熱狂的な信者」たちととことんその映画を語り尽くしたい、一緒に観て楽しみたい、という気持ちはそれほど強くない。

私が「カルト・ムービー」と呼ばれる作品に触れる時にまず思うのは、こういう小さな作品、奇妙な作品、変態的な作品でも胸を張って「好きだ!」と言ってもいいのだ、ということ。

誰も振り向かないような作品、まともに取り扱わないような作品でも愛を注ぐ人がいる。それは閉ざされた世界になるのかもしれない。

でも、そういうスモールワールドがある、いや、あってもいい、ということに私はなにか力を得る。

なんだか話を抽象的にしてるだろうか?

 

 

だいぶ本題から逸れてしまったけども、「仰天カルト・ムービー100 PART2」に戻る。

前作が割とすでにカルト・ムービーとしては定番の、殿堂入りした作品ばかりを取り上げていたのに比べると、本書は選者の好みが反映されたややマニアックな作品がチョイスされている、といった印象。

例えば「俺の好きな映画は、「ブルース・ブラザース」と「ファントム・オブ・パラダイス」だね」とファッション感覚で、気軽に話題にできるようなポップさがあったのが前作。

本書に掲載されてる作品は、どちらかというとトラウマ系、変態系の作品が多いので、サブカルネタが通じる場でも安易に口に出すのがためらわれる。

「「ソドムの市」と「スウィート・ムービー」と「ムカデ人間」が好きです」などと言おうものなら、相手は今後一緒に食事などしてくれなくなるのでは?

いや、その話が通じてる時点で同士ということになるのか。

 

 

構成は前作同様製作年代順に60年代から00年代の作品を紹介。

欧米作品が中心で、香港映画が3、4本。今回も日本映画からのチョイスはない。

いずれ日本映画のカルト・ムービーで一冊組まれるのだろう。



観ていない作品が多く、大方ソフト化されてるのだろうと思うが、少しずつ興味のある作品を観ていければな、と。

中でも「裸のキッス」「4匹の蝿」「ウィズネイルと僕」が観たい。



コーエン兄弟の作品では「バートン・フィンク」が一番好きなので、チョイスされてるのは嬉しいが、コーエン兄弟作品でカルト枠に挙げるなら、個人的には「バーン・アフター・リーディング」。

コーエン兄弟の意地悪さがよく出てる。



監督作品が2作挙げられてるサム・ライミ(「XYZマーダーズ」「ダークマン」)、デヴィッド・クローネンバーグ(「シーバース」「クラッシュ」)、ジョン・カーペンター(「クリスティーン」「ゴースト・オブ・マーズ」)は、もう撮る作品すべてカルト化してしまうカルト・ディレクターといえる。

そういえば私が映画というものに初めてショック=感動を覚えた体験は、小6の時に観た「ゴースト・ハンターズ」と「ザ・フライ」の二本立てであった。

カルト・ムービーの洗礼を受けてたんだなあ、と。



で、当然本書を読めば、自分なりのカルト・ムービーを挙げてみたくなる。

ちょっと長くなってきたので、最後に簡単に3本ほど紹介。

「仰天カルト・ムービー100」の1、2どちらにも挙げられてなかったもの、という縛りで。



  • 「ゼロシティ」

ゼロ・シティ HDマスター [DVD]

ゼロ・シティ HDマスター [DVD]

カフカ的不条理世界が描かれるロシア映画。



  • 「ナイト・オブ・ザ・コメット」
青春映画風のゾンビもの。ガールズムービーとしても観れる。


コメディホラーの最高傑作!ラストのやるせなさも大好き!



今の気分でこの3作。