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船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

ホラー落穂拾い③~「ダークスカイズ」「デッド・サイレンス」「ラスト・エクソシズム」「武器人間」

今月は割と最近のアメリカ製ホラー映画、主にオカルト系を意識的に拾いつつ話題作などポツポツと、というのが鑑賞傾向。

 

 

「ダークスカイズ」(2013・アメリカ)

ある家族を襲う不可解な現象をオカルトタッチで描きながら、実はその正体は…という軽い驚きのある変化球が楽しい作品。

正体である「…」の描き方が大仰でなく、実録タッチなのが意外とありそうでないアプローチで新鮮。

父親の失業や反抗期を迎える長男、周囲から幼い息子へのDVを疑われる母親といった家庭内や地域との軋みがほどよくドラマを盛り上げる。

このドラマ部分をもっと推し進めたら「テイク・シェルター」のようになったかも。

そうしなかったのはジャンル映画の矜持だろうか?

テイク・シェルター」方向に持ってくのもありだったと思う。

ただ、もひとつ色気に欠ける。J・K・シモンズがひとりその部分を担っていた。

 


映画『ダークスカイズ』予告編 - YouTube

 

 

 

「デッド・サイレンス」(2007・アメリカ)

「ソウ」インシディアス」のジェームズ・ワン監督作。

殺された腹話術師の呪いがかけられた町の話。勝手なイメージだけども、スティーブン・キングの短編にありそうである。

やたらと不気味な人形、暗闇に潜む異形の者、メリハリを利かせた効果音演出などジェームズ・ワン印の演出がここでも健在。

だけども全体的に安っぽい。

全編を覆う濁ったブルーの色調が安っぽさをより強調している。

ハーレイ・ジョエル・オスメント似の主演俳優も、憂いというより疲労の色が濃い表情でパッとしない。

ジャンル映画としてはストーリーは簡潔にまとまってて悪くはないけども、キャスティングが残念。


デッド・サイレンス - YouTube

 

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ラスト・エクソシズム」(2010・アメリカ)

昨今隆盛のPOV形式にオカルトホラーを持ち込んだ作品。

出るべくして出てきたアイデア

悪魔を信じないエンターテイナーな牧師が、悪魔祓いの儀式がいかに嘘っぱちかを自ら暴露するドキュメンタリーを撮り始めるが、本物の悪魔憑きのケースに遭遇してしまう。

POVとしては無理はなく、決してアイデア倒れではないのでそれなりに引き込まれる。

本物の悪魔憑きか?それとも精神病者か?というサスペンスで引っ張って行く脚本もうまい。

ただ「ここは怖いシーン」というところでBGMが入ってくるのはやや興醒め。

あとオチがね、取ってつけたよう、というか強引。

個人的には曖昧な終わり方でもよかったような、と。

「田舎は怖い」という意味では、「ウィッカーマン」や「2000人の狂人」、「脱出」の系譜に属する。


ラスト・エクソシズム - YouTube

 

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「武器人間」(2013・オランダ/アメリカ)

うちの子が「観たい観たい」言うのだが、一応レイティングがR15+なので、まずは毒味ならぬ毒見。

明らかにグロかったり、残虐だったり、性的な刺激が強いものはさすがに飛ばすけども、何がレイティングの対象になっているのかを説明すれば、ある程度は見せてしまう親である。

うちの奥さんは嫌がるが。

ただ、こういう親にしてみれば子どもに見てもらいたくないようなものは、やっぱり親は子どもに見せない方がよいと思う。

その代り子どもは親に隠れてこっそり見たらよい。

でないとその背徳感は味わえない。

見てはいけないものを見る、という行為は一種の通過儀礼ではないだろうか?

親は一緒に見たりせずに、本棚にエロ本かエロビデオでも隠しておいたらよいと思う。

残念ながらうちにはエロ本もエロビデオもないのだけど、頭が切り落とされたり、吹っ飛ばされるようなホラー映画は一応置いてある。

 

閑話休題

ロシア軍のある部隊が捕虜になった仲間を救いに向かうが、実はドイツ軍お抱えのマッドサイエンティストを捕虜にするのが目的であったという話。

そのマッドサイエンティストがクリエイトした機械と人間のハイブリッドクリーチャーがこの作品の見所。

部隊の記録係のカメラ視点によるPOV形式なのだが、この形式ならではのリアリティがあまり感じられない。

第二次世界大戦を背景にPOVをやるならもっと予算が必要だろう。本作ではどうも嘘くさくなってしまい逆効果に見える。

武器人間の造形はどれも凝っていて、キャラのアクも強いだけに、もっとストレートに武器人間を押し出して欲しかった。

 

開頭手術をするシーンはちょっと刺激が強いけども、あとは割に見られるかな、と判断し、特に子どもが見たがっていた武器人間たちが登場するシーンだけをチョイスしてダイジェストで見せてみる。

こういうキャラって男の子は好きだよね。

キン肉マン」に出てくる悪魔超人の実写版みたいなもんだから。


『武器人間』予告編 - YouTube