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船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

2月に観た映画あれこれ

お、1日1本観た計算になる。

2月前半は、有休を取ってシネマヴェーラフレデリック・ワイズマン特集上映へ足を運んだのと、DVDでグザヴィエ・ドランの主要作品を観たのがトピック。

ワイズマンは「メイン州ベルファスト」が4時間の長尺で、途中ウトウトしながらだったけども、充実感あった。

不精な私は、「メイン州ベルファスト」さえ観ておけば、ワイズマンはもういいのでは?とすら思う。

なぜかというと、ワイズマン作品の特色がほぼここに詰め込まれてるから。

ドランは、嫉妬するほどの才気。

だけど若さゆえのエモーションが魅力となって成立してる部分もあって、今後どう成長するのかな、と。

ユーモアがあった「胸騒ぎの恋人」が一番良かった。



2月後半は雑多。少しずつ日本映画を観るようにし始めてる。

うちの子が「プレデター」や「エクスペンダブルズ」など厨二病の初期症状とも思える映画嗜好を示し始め、一緒に観たり。

2014年の取りこぼしでようやく観たイーストウッドの「ジャージー・ボーイズ」が良かった。

期待していた「フォックスキャッチャー」はもひとつグッと来なかった。



2月の鑑賞メーター
観たビデオの数:28本
観た鑑賞時間:3344分

もらとりあむタマ子 [DVD]もらとりあむタマ子 [DVD]
山下作品あまり観てないので、いまいちピンとこなかった。これは多分山下作品の味を知る中級者向けの作品じゃないかしら?ダラダラとしたパラサイト女子の1年を、緊張感やアクションとは無縁に描く。良くも悪くも学生映画のような青臭さがあった。前田敦子のアイドル映画のような趣もあったけど、父親役の康すおんの受けがうまかったからあのダラダラさが活きたように思う。
鑑賞日:02月27日 監督:山下敦弘
フォックスキャッチャーフォックスキャッチャー
う〜ん、思ってたほどキレがなかったかな。ドラマチックな演出をあえてせずに、日常の中に狂いや歪みをじわじわしのばせるマーク・ベネット監督の手腕は確かに感じられるのだけど。ユーモアに欠けてたかな。題材的に難しかったのかもしれない。アメリカンコメディ好きには、スティーブ・カレル、チャニング・テイタムが共演するならやっぱり笑いの要素が欲しかった。事件自体は興味深いけど、映画はもうひとつ。
鑑賞日:02月25日 監督:ベネット・ミラー
ファーナス/訣別の朝 [DVD]ファーナス/訣別の朝 [DVD]
辛気臭くてあまり好きじゃない。製鉄業につくしかない閉塞感漂う地方都市を舞台に、それでも地道な生活を送ろうとする兄と町から抜け出したいがために危険な道を選ぶ弟との兄弟愛を軸に描く。正しく生きたいのにままならない現状を抑えた演出で描く男たちの社会派ドラマ。嫌いな題材ではないけど、いかにも情感込めましたというような“ため”のきれいな映像と、味のある俳優らの存在感にばかり頼ってる気がして、ただでさえ重いテーマなのに、作品全体ものそのそと重い運び。なんか惜しい。
鑑賞日:02月24日 監督:スコット・クーパー
ジャージー・ボーイズ ブルーレイ&DVDセット (初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]ジャージー・ボーイズ ブルーレイ&DVDセット (初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
これは良かった!好き!鑑賞後のなんとも言えない多幸感!1960年代に人気を博したヴォーカルグループ、フォー・シーズンズの下積みから成功、分裂、復活までの波乱万丈を描く。でも全然泥臭くもなく、お涙頂戴でもなく、どこかサバサバとしたテンポの良い演出が心地よい。フォー・シーズンズの楽曲も、ファルセットボイスはそれほど好きじゃないけど、なによりメロディーがいいので楽しい。これ、劇場で観てたら間違いなく2014年印象に残った映画10本の1つに入ったな。
鑑賞日:02月23日 監督:クリント・イーストウッド
エクスペンダブルズ2 [DVD]エクスペンダブルズ2 [DVD]
うちの子どもが借りてきたので付き合って鑑賞。熟年アクションスターたちによる濃厚男汁アクションエンタメ。火薬と筋肉だけで作られているといって過言ではない。決してスターの顔見せだけで誤魔化すような作品ではなく、それぞれにちゃんと見せ場があり、かつ新味はなくともストーリーに筋が通ってるので、鑑賞後に爽快感がある。個人的にはドルフ・ラングレンのいかれた感じが好き。
鑑賞日:02月22日 監督:サイモン・ウェスト
祭りの準備 [DVD]祭りの準備 [DVD]
面白かった!昭和30年代初頭の高知の漁村、業の深い人に囲まれ、先行き不安な青年の田舎脱出までの日々。モラルに反することが日常茶飯に起こるのだけど、主人公盾男のニュートラルな視線で描かれるので、これ見よがしにどぎつくなく、ユーモアとペーソスが全体に漂う。登場人物がいちいち個性的で、なおかつ演じる俳優が皆そのキャラをものにしている。大きな事件が起こらなくても、彼らが動いてる様を観てるだけで迫るものがある。原田芳雄演じるトシさんが人間のクズもいいとこなのだが、彼の「バンザイ」には不意に涙がこみ上げる。
鑑賞日:02月19日 監督:黒木和雄
オール・アバウト・マイ・マザー [DVD]オール・アバウト・マイ・マザー [DVD]
地上波録画鑑賞。アルモドバルはまともに観たことがないので、まだ世界観がよくわかっていない。本作は男(女装の男は除く)のいないメロドラマとでもいう雰囲気。息子の死をきっかけに、捨てた恋人=夫を探す旅に出て、彼の地で再会を果たした恋人の新たな子を胸に抱いて結局1人帰る女。とこう書くと、神話的な響き。娼婦や俳優も低俗な存在であるがゆえにどこか神々しい。それにしてもペネロペ・クルスの人間離れした可愛さ!
鑑賞日:02月19日 監督:ペドロ・アルモドバル
プレデターズ [DVD]プレデターズ [DVD]
詳しいことは知らないんだけど、これはリブート版ということなんだろうか?シュワ主演の「1」へのリスペクトに満ち、かつ当世風にきちんとアレンジもされたSFアクションの佳作。ジャングルの中でやるかやられるかというシンプルな設定にしているのが成功している。スピード、スリル、アクションに特化している潔さが気持ちいい。
鑑賞日:02月16日 監督:ニムロッド・アーントル
ガキ帝国 [DVD]ガキ帝国 [DVD]
ひたすら喧嘩の明け暮れ。主要3人以外の不良グループの勢力図が最初よくわからなくて戸惑いがあったけども、ミニマルな喧嘩の繰り返しの中で徐々に了解され、かつ静かな高揚感も覚える。でも、ちょっと冗長。喧嘩シーンよりも、不良集団が街を練り歩いたり、敵同士が擦れ違ってメンチ切り合ったりするシーンの方が画として惹きつけられる。洗練さはないけども、キャスト・スタッフ皆同年代で頭絞って身体張って作り上げたような熱を感じる。
鑑賞日:02月15日 監督:井筒和幸
ミュータント・タートルズミュータント・タートルズ
3D吹替えで鑑賞。タレント吹替えはやっぱりイマイチではあったけど、作品自体は面白かった。初めて「ミュータント・タートルズ」観る向きにも易しい設定の解説があり、キャラの造形は可愛らしさと気持ち悪さをバランスよくまとめていて、すんなり入っていける。展開はベタでもそこさえ割り切れば、テンポ良いし、アクションは見応えあるし、エンタメとしては申し分ない。最近のアメコミ映画にありがちな辛気臭さがないのもよい。
鑑賞日:02月14日 監督:ジョナサン・リーベスマン
悪魔の棲む家 [DVD]悪魔の棲む家 [DVD]
実話ベースだとしても、あまりにもたつく展開にイライラする。神父、刑事、霊感のある女と家族の周りには手助けしてくれそうな人間がいるのに、ほとんど家族と絡んでこないので、全然話に緊張感やスリルが生まれない。脚本がまずい。面白くなりそうな要素はたくさんあるのに残念。マーゴット・キダーは可愛らしかったけども、眼鏡かけて新聞のデータベース調べてると「スーパーマン」のロイスまんま。
鑑賞日:02月13日 監督:スチュアート・ローゼンバーグ
マイ・マザー [DVD]マイ・マザー [DVD]
ドラン処女作。息子が母に抱くアンビバレントな愛情を描く。おそらく自身の創作の原点であり、もっとも隠したい部分を晒したいかにも処女作らしい力のあるドラマ。横並びに会話する母子、ファッションやインテリアで見せる母子のすれ違いなど、画で見せる工夫がされていて、ありきたりな思春期の苛立ちもそれほど臭みはないけど、でもやっぱりちょっとナルシスティックなとこが気になる。
鑑賞日:02月12日 監督:グザヴィエ・ドラン
サード・パーソン [DVD]サード・パーソン [DVD]
ちょっと捻った群像ドラマ。3組の男女がどこで交錯するのかと思ってたら…。そこがこの作品のサスペンス的な仕掛けなんだけど、あまりスカッとしなかった。小説なら引き込まれたかも。映画としてはやたら勿体ぶって、辛気臭くて、それでいて2時間超えるという、苦手なタイプの作品。ただキャストは皆脂がのっていて見所あり。特にオリヴィア・ワイルド、惜しげもない肢体。
鑑賞日:02月11日 監督:ポール・ハギス
ナショナル・ギャラリー 英国の至宝ナショナル・ギャラリー 英国の至宝
安定のワイズマン印。ただ題材が美術館なので、閉じられたロケーションで社会問題を浮かび上がらせるワイズマン独特のいやらしさ、鋭さは控えめ。そこがちょっと物足りない。学芸員が解説するシーンだけ見れば、美術鑑賞のコツがわかるという別の楽しみ方もある。でも、チャリティマラソン(?)に協力するかどうか話し合う会議のシーンや、新たに作った絵画の額によって絵に影が出てしまうのが問題になったりするシーンの、大真面目なんだけどそれ故滑稽に見えるとこなんかワイズマンらしいな、と。
鑑賞日:02月10日 監督:フレデリック・ワイズマン
ザ・ベイ ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/2枚組) [Blu-ray]ザ・ベイ ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/2枚組) [Blu-ray]
小粒だけども無駄なく身の詰まった、なかなか飽きさせないパニックホラーの佳作。学生リポーターの取材テープ、防犯カメラ、スカイプ、家族ムービーなど様々な映像素材を繋ぎ合わせ、事件を振り返るモキュメンタリー構成。丁寧な編集でいかにもありそうな雰囲気をうまく出している。その分派手さはないけども、鑑賞後とにかく身近な水が安全なものかどうか確認したくなるリアリティ充分な怖さがある。
鑑賞日:02月09日 監督:バリー・レヴィンソン
わたしはロランス(特典DVD1枚付き2枚組)わたしはロランス(特典DVD1枚付き2枚組)
ドランが大いに注目されるようになった話題作。う〜ん、正直のれなかった…性同一性障害を持つ男と彼を男として愛した女との10年以上にも及ぶ愛の遍歴。音楽、ファッション(絶妙なダサさ!)、映像のセンスは端々に感じられるが、どうも冗長な感じは否めない。あと、フレッド役の女優が最初っから最後までおばさん顏なので(ラストも40過ぎの設定かと思ったら、出会いのシーンだったのでビックリした)、なぜロランスがそこまで惚れたのかいまいちピンとこなかった(惚れる理由は容姿だけではないだろうが)。
鑑賞日:02月09日 監督:グザヴィエ・ドラン
胸騒ぎの恋人 [DVD]胸騒ぎの恋人 [DVD]
噂の神童グザヴィエ・ドラン初鑑賞。面白かった。美青年ニコラを巡って、ゲイのフランシス(ドラン本人演じる)と彼と仲の良い姉弟のような女性マリーが恋のさや当てを繰り広げる。才気走った映像(色使い!)、選曲(音楽を入れるタイミング!)、編集、ファッション(髪型!)がなんといっても見所。ストーリーに深みは足りないが、それを補って余りあるセンス。ここまでの瑞々しさは30超えたら絶対撮れないだろうな。
鑑賞日:02月08日 監督:グザヴィエ・ドラン
エイリアン2 (完全版) [DVD]エイリアン2 (完全版) [DVD]
鑑賞日:02月07日 監督:ジェームズ・キャメロン
プレデター [DVD]プレデター [DVD]
鑑賞日:02月07日 監督:ジョン・マクティアナン
ジョーカー・ゲームジョーカー・ゲーム
う〜ん、もひとつ乗れなかった…スパイものというので頭脳戦を期待したら、案外駆け引きなしの正面からのアクション映画。だけど肝心のアクションが、いまいち迫力不足。亀梨和也の少年探偵団のリーダー風な存在感はまだいいとして、深田恭子はちょっと大根すぎないか?敵役ももっと憎々しくキャラ立ちしててもよかったような…ちょっと残念
鑑賞日:02月06日 監督:入江悠
さらば、愛の言葉よさらば、愛の言葉よ
すっごい退屈!最高!観終わった後に思い出し笑いしてしまうくらい!特にどのシーンがいいとか悪いとかじゃなく。80過ぎの老齢でこの弾けっぷりはやっぱり凄い!絶倫実験映像!でも面白いか?と言われれば、退屈。目と耳を痛めつけてくるばかり。目を見張る?眠くなる?それらが同時に起こる3D体験。
鑑賞日:02月06日 監督:ジャン=リュック・ゴダール
プレデター [DVD]プレデター [DVD]
午後ローの録画鑑賞。シュワルツェネッガー絶頂期の筋肉とB級忍者エイリアンとジャングルドンパチとが、奇跡的なまでにピッタリはまったSFアクションの佳作。張り切った筋肉と鬱蒼としたジャングルとのコントラストだけでもどんぶり飯お代わりできる。強いて言えば、シュワルツェネッガーとカール・ウェザースの対立が嵩じて、殴り合いの喧嘩になるシーンがあればより楽しかったかな。
鑑賞日:02月05日 監督:ジョン・マクティアナン
新幹線大爆破 [DVD]新幹線大爆破 [DVD]
「シナリオ」2月号掲載の脚本読んで、すごく面白かったので観てみる。脚本にあったテンポ、緊張感そのままに、スター級俳優らの魅力も相俟って、2時間半の長尺すら一切苦にならないサスペンスアクションの傑作!今の目から見ると決して派手ではないけれど、要所要所に緊迫感を盛り上げるトラブルがあり、心理的葛藤があり、負け犬のドラマがあり、とにかく観ていて力が入る。個人的には、高倉健よりも宇津井健よりも古賀役を演じた山本圭に惚れた。
鑑賞日:02月05日 監督:佐藤純弥
二重生活二重生活
う〜ん、これはいまいち。女たらしの典型的ダメ男の、同情の余地のないてん末。話のアホらしさ加減は置いておくとして、手持ちカメラでやたら画面がぶれまくるのが成功してるとは思えない。もっとこのアホらしいメロドラマをストレートに見せて欲しかった。ネタばらしもたいしたサスペンスを作らず、サッと回想で済ませてしまうのも拍子抜け。ただ男優陣は西島秀俊とか大森南朋とかに通じる面立ちで、日本でも受けそう。特に刑事役の男優(名前わからない…)はなかなか魅力あり。
鑑賞日:02月04日 監督:ロウ・イエ
ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館 [DVD]ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館 [DVD]
午後ロー、録画鑑賞。うとうとしながら観たので所々飛んでしまってるが、館の美術といい撮影といいなかなかゴシックホラーの雰囲気十分で魅せる。ただそれと相反するかのように、ダニエル・ラドクリフのスター映画にしようという思惑が透けて見え、ダニエル・ラドクリフ自身も頑張っているのだが、もひとつ皮が剥け切れない、といった感じ。
鑑賞日:02月04日 監督:ジェームズ・ワトキンス
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ホラーというよりドラマ性の強いダークファンタジーといった趣。デル・トロが絡んでるだけあって「パンズ・ラビリンス」にも通じる運命に翻弄される子どもの純粋さ、健気さ、強さが本作でも濃厚。子を探すゴーストに育てられた幼い姉妹にとって本当の幸せとは何か?ラストが切ない。異なる決断をする姉妹を演じた2人の演技力というのか、彼女たちにそこまでの演技をつけた監督の演出力というのか、が見所。
鑑賞日:02月02日 監督:ギレルモ・デル・トロ
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面白い。飛行機という密室、見えない脅迫者、怪しい乗客、疑われる主人公、迫るタイムリミットなどサスペンスを盛り上げる仕掛けが気持ちよく連打される。目新しさはそれほどないけど、リーアム・ニーソンジュリアン・ムーアといった熟達の俳優が、作品に安定感をもたらす。地味なんだけども身の詰まった、甘さ控えめな、あんパンみたいな作品。満足度高い。
鑑賞日:02月01日 監督:ジャウマ・コレット=セラ
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午後ロー「恐怖の館」特集で。録画鑑賞。新生活を始めるはずの新居は、一家惨殺事件があった忌まわしき家だった、という話からホラーを想像していたら、実はミステリー。普通のミステリーならオチに使われるようなどんでん返しを中盤に持ってきたところが、この作品のユニークなところ。このどんでん返しからさらにどう捻ってくるか、というのが後半の牽引力なんだけども、どんでん返しを捻ったら割と真っ当なオチになってしまった、というのが惜しい。味のある俳優をキャスティングしながらもひとつ色気が足りなかったかな…
鑑賞日:02月01日 監督:ジム・シェリダン

鑑賞メーター