船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

3月に観た映画あれこれ〜日本映画月間、アクション系、「アメリカン・スナイパー」など

3月は日本映画月間と決めて、昨年公開の作品を中心に主にレンタル鑑賞。

併せて、昨年より毎月購入している月刊「シナリオ」に掲載されていた作品(「日本侠客伝」「人斬り与太 狂犬三兄弟」)や、うちの子に付き合ってアクション系ジャンル映画など雑多に。



中でも一番感銘を受けた、というと物々しいけども、面白かったのは「そして父になる」。

評判の良い作品は、かえってバイアスがかかって、ひねくれた見方をしてしまいがちなんだけども、これは素直に泣いてしまった。

子を持つ親なら感情移入しやすいという点を差し引いても、ホラーやサスペンスのような緊張感漂う演出、画面にとにかく惹きつけられる。


映画館で観た「幕が上がる」も良かった。

DVDで観たら、多分「まあまあ」くらいの感想だったとは思う。

でも映画館に足を運んで、大画面で観ると、旬の活きのよさが伝わってくる。



3月の鑑賞メーター

観たビデオの数:23本
観た鑑賞時間:2496分

ジャッジ・ドレッド [DVD]ジャッジ・ドレッド [DVD]
午後ロー録画鑑賞。荒廃した近未来の無法の街、処刑執行判事ドレッドが一切ぶれずに悪者を撃ち殺す。仮面を一切はずさない、男女間に恋愛感情持ち込まない、「俺が法」といったストイックさに好感。タワー内のダークな色調、ドラッグでトリップしてる時のキラキラした映像などMV風の映像もそれなりに眼に楽しい。バイオレンス描写は逃げはしないが、踏み込み過ぎもせず、この世界観に相応した適度なさじ加減(勿論バイオレンス耐性の低い人には激しいが)。顔の見える2人の女性(敵のボスと新人ジャッジ)がもっと絡んでもよかったかな、と。
鑑賞日:03月29日 監督:ピート・トラヴィス
ニンジャ・アベンジャーズニンジャ・アベンジャーズ
劇場鑑賞。タイトル、コピー、チラシのデザインから推して知るべしB級アクション。妻を殺された忍者の(忍術を修めた)男が復讐のために黒幕を追って日本からタイ、ビルマへ飛んで立ちはだかる者をやっつける。出演者は皆身体能力が高く、アクションシーンはなかなか見応えがある。ただ、アクション以外が残念。脚本は稚拙だし、演出はださい。夜中に突然妻が夫にチョコレートを買いに行かせるとか苦笑ポイントが所々あり。アクションに燃え、それ以外のシーンにツッコミをいれる、そうやってビールでも飲みながら観るのがよいかも。
鑑賞日:03月28日 監督:アイザック・フロレンティーン
ぼくたちの家族 特別版DVDぼくたちの家族 特別版DVD
鑑賞日:03月28日 監督:石井裕也
アメリカン・スナイパーアメリカン・スナイパー
ようやく鑑賞。面白かった!戦争ドラマにありがちな狂気と日常の狭間での葛藤を、軽々とすっ飛ばす展開と編集がもはや異様にすら見える楽しさ。重いテーマでありながら、「テーマはテーマ、映画は映画」という割り切りがイーストウッドの面白さかな。シールズの一員が撃たれて敵討ちに向かう時の勇ましい音楽、ラスト近くの砂嵐の中の脱出劇なんかは、現実の戦争を蹴飛ばすような映画の強度を感じた。
鑑賞日:03月26日 監督:クリント・イーストウッド
TATTOO「刺青」あり [DVD]TATTOO「刺青」あり [DVD]
面白かった。1979年に起きた三菱銀行人質事件に材をとった実録犯罪もの。けれども凄惨な事件そのものは描かず、いかにして犯人はその事件を起こすに至ったかに焦点が当てられてる。心理描写にはあえて踏み込まず、大股でズンズンと進んでいく脚本がクールでかっこよい。
鑑賞日:03月22日 監督:高橋伴明
アイアン・スカイ [DVD]アイアン・スカイ [DVD]
完全にブラックコメディ。辛辣さは小気味いいけど、アメリカとか北朝鮮とかからかっても、標的としていまいちつまんないような気も…セットやUFO、宇宙船など美術はなかなか見応えあり。ウド・キアー、もっと変態だったら面白かったのに。
鑑賞日:03月21日 監督:ティモ・ヴオレンソラ
ラストスタンド [DVD]ラストスタンド [DVD]
映画館で観て以来の再鑑賞。これはやっぱり面白い。もっと評価されても良いアクション映画の良作。西部劇ぽい設定を現代風にうまくアレンジしてる。シュワルツェネッガーの枯れ加減も案外ここではハマってる。
鑑賞日:03月21日 監督:キム・ジウン
ザ・レイド [DVD]ザ・レイド [DVD]
「GOKUDO」よりやっぱりこっちの方が好き。
鑑賞日:03月21日 監督:ギャレス・エヴァンス
メガ・パイソンVSギガント・ゲイター [DVD]メガ・パイソンVSギガント・ゲイター [DVD]
久し振りに笑えるダメ映画を観た。大勢でビールでも飲みながらゲラゲラ笑って観る映画。そこを目指してぶれないアサイラムは立派。主演の二人はかつてライバル同士であったアイドル歌手ということで(その辺は知らなかった)、芸能界裏話的な楽しみ方もあったのか、と。見苦しいキャットファイト、ポルノ男優みたいな博士、しょぼいCG、緊張感のない襲撃シーンなどとツッコミどころが多すぎる。「ワニをでかくするなら私に任せて」は名セリフ。
鑑賞日:03月21日 監督:メアリー・ランバート
人斬り与太 狂犬三兄弟 [DVD]人斬り与太 狂犬三兄弟 [DVD]
菅原文太のテンションの高さ、猥雑なカメラワークが見所。仁義も道理も関係なしに我が道を行く「やくネタ」ヤクザ権藤が、ひたすら無茶をしまくる。やることなすこと酷いことばかりだけども、過剰さがユーモアとなって悲喜劇として観れる。
鑑賞日:03月21日 監督:深作欣二
さよなら渓谷 [DVD]さよなら渓谷 [DVD]
つまらなくはなかったけど積極的に面白かった、というほどでもなかった。一見穏やかな夫婦である俊介とかなこ、実は2人はある事件の加害者と被害者という関係であった。映画は2人の関係をサスペンスフルに描くというより、事件を機に自分を見失ってしまった2人が「2人で不幸になる」ことを選んだ奇妙な成り行きを極力説明を省いて、じんわりとあぶり出す。海辺の寂れたレストラン、郊外、繁華街、2人が歩く道の重苦しさ。印象的なカットはいくつもあるのだけども、どうも辛気臭い。2人を追う週刊誌記者も暗い感じなので、なおさら。
鑑賞日:03月17日 監督:大森立嗣
共喰い [DVD]共喰い [DVD]
河原の石の裏のヌメッとした感触。性と暴力が切り離せない因果な血を受け継いだ少年のイニシエーション。抑制された中に力強さを感じる演出、ベテランと若手の俳優による演技のアンサンブルは見応えあるんだけども、どうも話が古臭い感じがしていまいち入り込めない。
鑑賞日:03月15日 監督:青山真治
そして父になる DVDスタンダード・エディションそして父になる DVDスタンダード・エディション
泣いた。ラスト30分辺りから涙なしには観られない。大企業のエリート社員野々宮は仕事も家庭も充実した日々を送っていたが、ある日突然6歳の一人息子がお産時に取り違えられていたと病院から連絡を受ける。子供を持つ親なら、育ての親と血の繋がった親とどちらが本当の親か?というテーマは琴線に触れないわけがない。ただそのテーマゆえの感動ばかりでなく、なんというか、企まざる企みとでもいうような、周到に安いお涙頂戴、ジャンル映画的展開を回避し、かつドキュメンタリー調とも違う、映画としかいいようのない緊張感に満ちている。傑作。
鑑賞日:03月13日 監督:是枝裕和
幕が上がる幕が上がる
爽やかな青春映画であり、ちゃんと(というのがどういうのかよくわかってないが)アイドル映画でもあった。演劇にもももクロにもそれほど思い入れなくても、なかなか楽しめた。一番の功績は黒木華。彼女が映ると画面が引き締まる。申し訳ないけどももクロが引き立て役のように見えてしまうほど。美術準備室で吉岡先生(黒木)が役者の一面を初めて見せるシーンはハッとした。ただカメラがやたらドリーやクレーンで動きすぎ。そのくせここでなんで動かない、というシーンも。そこが惜しい。
鑑賞日:03月10日 監督:本広克行
凶悪 [DVD]凶悪 [DVD]
ようやく鑑賞。上申書殺人事件をベースにした実録犯罪ドラマ。事件そのもののえげつなさは確かに不快だけども、演出は過度に露悪的にならずにギリギリ抑制されている。白っ茶けた不毛の郊外に「油田のように」湧き上がる老人たちを食い物にする木村(リリー・フランキー)と須藤(ピエール瀧)。二人とも異色の俳優だが、どちらも存在感ある演技。特にリリー・フランキーが傑出。本来埋もれた事件を明るみに出した記者藤井(山田孝之)はヒーローであるはずなのだが、彼もまた正義感をだしに魔に憑かれて、身近な問題に向き合わない。スキッとしない
鑑賞日:03月10日 監督:白石和彌
私の男 [DVD]私の男 [DVD]
面白かったけど、ホップ、ステップくらいまで乗せてって、あともうひと跳躍をさせてくれないようなもどかしさも感じる。震災で孤児になった花と、彼女を引き取った淳悟との禁断のラブストーリー、というより、幼くしてファムファタールの素質を持ち合わせていた花が淳悟を捕らえて貪り、底知れぬ女として成長していく話。二階堂ふみの体当たりの演技がなんといっても見所。紋別でのシーンがなかなか見応えあるだけに、東京へ舞台を移してからがいまいちこぢんまりした印象。
鑑賞日:03月08日 監督:熊切和嘉
復讐するは我にあり [DVD]復讐するは我にあり [DVD]
緒形拳のギラギラ感に終始当てられっ放し。九州で殺人を犯した前科者榎津巌(緒形拳)の逃亡記。実録犯罪ものの体裁ではあるけど、焦点は犯罪そのものにはなく弱き人間たちの歪な関係に当てられている。榎津が浜松の浅野親娘を殺めたのは、自分の親子関係に通じるものを感じたからではないか。あれが自身への復讐だったとすると、榎津の逃亡はあそこで終わるべきだったのだろう。
鑑賞日:03月06日 監督:今村昌平
ニシノユキヒコの恋と冒険 DVD(特典DVD付2枚組)ニシノユキヒコの恋と冒険 DVD(特典DVD付2枚組)
う〜ん、これは合わなかったな…気取りなく自然体で嫌になるほどモテる男ニシノユキヒコの恋の遍歴を描く。監督自身が編集をしてるからなのか、いかにも思い入れたっぷりに長々見せる移動のシーンとかにいちいちイライラしてしまう。サユリ(阿川佐和子)のモノローグとニシノユキヒコの幽霊という設定、夏美の娘みなみ(中村ゆり)の涙が作品全体を通してみると、なんだかちぐはぐな感じがしてしまう。これだけの美女を揃えてるのだから、葬儀のシーンは楽隊よりもぜひとも女たちをもっと見せて欲しかった。ちなみに原作は未読。
鑑賞日:03月05日 監督:井口奈己
<東映オールスターキャンペーン>日本侠客伝 [DVD]<東映オールスターキャンペーン>日本侠客伝 [DVD]
任侠映画というのは大体似たような話なのだろうか?義理人情に厚く筋を通すヤクザ者とあこぎな資本主義ヤクザ者との対立、時代の波には逆らえず前者はしのぎを変えなければならないが、最後に一世一代の喧嘩花火を打ち上げる。長吉(高倉健)を小頭とする木場政の面々に若かりし松方弘樹長門裕之。ほかにも津川雅彦三田佳子など皆やんちゃな感じ。サブキャラにもそれぞれドラマを持たせて100分弱の尺に収まっているところに職人技を感じる。ただ少し散漫な感じも受ける。
鑑賞日:03月04日 監督:マキノ雅弘
昭和残侠伝 血染の唐獅子 [DVD]昭和残侠伝 血染の唐獅子 [DVD]
任侠映画初鑑賞。なのでまだ見所がピンと来ていない。博覧会の工事の受注を巡って、鳶政と阿久津組とが対立する。あこぎな阿久津組は役所に賄賂を握らせたりと汚い手を使って鳶政を潰そうと画策し、鳶政の新しい頭になった秀次郎(高倉健)はついに堪忍袋の緒が切れる。話はシンプルながら、恩、義理、友情、一途な愛、といった美学に彩られ、男の色気が匂い立つ。高倉健藤純子の純情なツーショット、高倉健池部良の男気なツーショット、これだけで映画として成立している。
鑑賞日:03月03日 監督:マキノ雅弘
そこのみにて光輝く 通常版DVDそこのみにて光輝く 通常版DVD
もひとつもどかしさが残る。海辺のバラックで貧しい生活をする家族の元に、ひょんなことから無職の男がやってくる。彼もまた心にトラウマを抱えていて、家族を救うでもなく、むしろ状況を悪化させていく。家族の大黒柱である長女千夏に惚れた男は、どんなに苦しくとも家族を持つことが人生におけるひとつの希望ではないか、と思うに至る。タイトルの「そこ」は、私は「家族」と置き換えてみた。登場人物は皆共感を誘うような人間ではないが、肯定も否定もせず、またその心の襞へと迫ることもせず、寸止めの詩情のようなものを漂わせる。
鑑賞日:03月02日 監督:
ヒトラー最終兵器 [DVD]ヒトラー最終兵器 [DVD]
割と無難なホラーアクション。「OUTPOST」という原題のシリーズもので、これが3作目なのだという。知らなかった。死人を生き返らせて兵士として再利用するナチスドイツ軍とソ連兵との局地戦。派手な銃撃、ゾンビとのコロシアムバトル、目潰し、首切りなどこの手のホラーアクションに付き物の見所を要所要所に配し飽きさせない。今時のエクスプロイテーション映画。画面を暗くしておけばムードあってかっこいい、という感じがやや鼻につく。
鑑賞日:03月01日 監督:キアラン・パーカー
スティーヴン・セガール  斬撃 -ZANGEKI- [DVD]スティーヴン・セガール 斬撃 -ZANGEKI- [DVD]
午後のロードショー録画鑑賞。うちの子がすでに2回観ていて「面白い」と勧められたので観てみる。まあ、ゾンビと人間との単純な対立構造、やるかやられるかだけの話は確かに子供向きかも。登場人物が多い割には皆平板でドラマはないし、アクションも物足りない、肝心のセガールは刀をカメラに向かって振り回すだけ、見所がまるでない。
鑑賞日:03月01日 監督:リチャード・クルード

鑑賞メーター