船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

3月に読んだ本いろいろ〜「小さく」「弱い」もの

3月に読んだ本ですが、振り返ってみると結構雑多。

もっと他に優先すべき積ん読本があったようにも思えるが、いまだに読書のペースだとか取捨選択だとか自分なりに掴みきれていない。

3月に読んだ本の中では「マイクロポップ」がダントツに感銘を受けた。

小さく、弱く、はかない虫が、独自の環境への適応能力で生き長らえている様を美しくとらえたドキュメンタリーのような。

という例え方は紹介されているアーティストたちにとって失礼にあたるのだろうか?

けれどもこれを読んで、いやしっかり読んだわけではない、掲載されている作品に触れて、胸の内にフツフツと勇気がみなぎるのを感じた。

(落合多武のドローイングに特に!)



「ルポ虐待」もなかなか心揺さぶる一冊。

幼い二人の子どもをネグレクトし、餓死させた母親は、無責任な鬼ママではなかった。

自尊心を持てない、自らを盛る、不都合なものには目をつぶる、少なからず誰にでもどこか思い当たるところがありそうである。

彼女は果たして特殊だったと言えるのだろうか?

やりきれない。



読後感は異なるが、「小さく」「弱い」ものという点でこの2冊共通している。

自分はどうもそういったものに惹かれてしまうのだ。




2015年3月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1515ページ
ナイス数:12ナイス

シナリオ 2015年 04 月号 [雑誌]シナリオ 2015年 04 月号 [雑誌]感想
白坂依志夫脚本特集。脚本どころか映画自体も観たことないものばかり。モダンな感じで軽やか。実際に映像にするとちょっと気恥ずかしい感じになるんじゃないか、という気もするが。女性がしたたか。
読了日:3月26日 著者:
反逆ののろし (アクションコミックス)反逆ののろし (アクションコミックス)感想
勧められて読んだのだけど、もひとつセンスがピタリとはまんなかった。実験的な面白さはわかるんだけど…
読了日:3月24日 著者:榎本俊二
ルポ 虐待: 大阪二児置き去り死事件 (ちくま新書)ルポ 虐待: 大阪二児置き去り死事件 (ちくま新書)感想
胸が潰れる。事件の表面だけ見ていたら、甘えの抜けない、責任感のかけらもない母親だと、彼女だけを責めて終わってしまう。しかし問題はもっと根が深い。丁寧な取材と易しい筆致で、その根の深さを本書は提示する。「(周囲の人は)自分をなかったことにしたい」のだと何度となく思ったと語る彼女の深い絶望。彼女はそれを微塵にも出さず「自らを盛る」ことで社会と折り合いをつけていた。助けの声を上げられないという病理に、ただただやり切れなさを覚える。
読了日:3月19日 著者:杉山春
柳田国男 (ちくま日本文学全集)柳田国男 (ちくま日本文学全集)感想
民俗学のビッグネーム、なかなか読むに躊躇われていたけども、実際読んでみると、世の常識とされるもの、正論的なものの束縛からもっと自由になろう、とでもいうメッセージが端々にあり、元気づけられる。子どものウソの想像力を大らかに受け止め笑うべし。なるほど。
読了日:3月14日 著者:柳田国男
マイクロポップの時代:夏への扉マイクロポップの時代:夏への扉感想
2007年に水戸美術館で開催された展覧会のカタログ。創作意欲、想像力を掻き立てられる非常に素晴らしい一冊。小さな作品を作り続けている、なかなか取り上げられにくいアーティストを「マイクロポップ」という概念でまとめあげた力作。展覧会観たかったな。
読了日:3月12日 著者:松井みどり
琳派を愉しむ―細見コレクションの名品を通して琳派を愉しむ―細見コレクションの名品を通して感想
神坂雪佳の作品見たさに。優れた観察眼とディテールの表現力、余白の使い方、淡いのにたっぷりとしたふくよかな色彩にグッと来る。俵屋宗達尾形光琳から神坂雪佳まで琳派の流れをザッと学べて目にも愉しい。
読了日:3月8日 著者:
殺人捜査のウラ側がズバリ!わかる本 (KAWADE夢文庫)殺人捜査のウラ側がズバリ!わかる本 (KAWADE夢文庫)
読了日:3月6日 著者:

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