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船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

4月に観た映画あれこれ〜映画館には行けなかったけど、「WOOD JOB!」素晴らしかった!

セキュリティ管理士の試験が終わったので、遅ればせながら先月の映画鑑賞まとめ。

3月に引き続き、主に昨年一昨年の話題になった日本映画を中心に、合間に「午後ロー」で気になって録画したものを消化したり、子どもが借りたジャンル映画を一緒に観たり、といった鑑賞スタイル。

4月は観たい劇場公開作が多かったのに、何も観に行けなかったのが残念。

4月の一本を選ぶなら断トツ「WOOD JOB!」。

これまでそれほど惹かれるものを感じなかったのもあって、ほとんど観てこなかった矢口作品だったけども、本作に関しては、ブラックユーモアとビルドゥングスロマンとが調和しウェルメイドな仕上がりになっていて感動的。

いまだにマイア・ヒラサワの「happiest fool」口ずさんじゃう。


4月の鑑賞メーター
観たビデオの数:14本
観た鑑賞時間:1650分

ペコロスの母に会いに行く 通常版 [DVD]ペコロスの母に会いに行く 通常版 [DVD]
評判が良かったので観てみたけども、深刻な状況をほのぼの見せるドラマというのはどうも性に合わないことを再認識。回想シーンが呆けた母のものなのか、息子のものなのかはっきりさせないで、それでラストに感動に持ち込むあたりはちょっと強引な気がする。竹中直人がやり過ぎてるのもちょっとどうかと…
鑑賞日:04月29日 監督:森﨑東
大人ドロップ [DVD]大人ドロップ [DVD]
キュンとくるようなとこもあるんだけど、白けてしまうようなとこも多くて、もひとつ。憧れや対抗心や当てつけなんかが、経験不足のために「好き」な気持ちと誤解してしまう、そんな曖昧で不安定な高校生の青春を描いている。甘さ、酸っぱさ、塩辛さの案配が絶妙で、独特なトーンはある。でもモノローグで内面語る作品って、どうも卑怯って思ってしまう。青臭いセリフにもついていけない。橋本愛の色気のなさと、対照的に小林涼子ツンデレな感じの可愛らしさが印象的。
鑑賞日:04月24日 監督:飯塚健
TOKYO TRIBE/トーキョー・トライブ [DVD]TOKYO TRIBE/トーキョー・トライブ [DVD]
これは全くと言っていいほどノレなかった。ラップの良し悪しが問題ではなくて、トーキョーの地理感覚が全然見えてこないのが話に入り込めない一番の原因。清野菜名の堂々としたパンチラアクションだけが清々しい。あとは正直どうでもよい。
鑑賞日:04月22日 監督:園子温
WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~ DVDスタンダード・エディションWOOD JOB! ~神去なあなあ日常~ DVDスタンダード・エディション
一週間のうちに3回も観てしまった。とにかくバランスがよくて何もかもが「ちょうどいい」。幸福な気持ちになります。
鑑賞日:04月19日 監督:矢口史靖
地獄でなぜ悪い スタンダードエディション [DVD]地獄でなぜ悪い スタンダードエディション [DVD]
自主映画魂と外連味が融合したラストの殴り込みの暴走ぶりは見応えあり。ただ、ヤクザが映画を撮る、と決意するまでがやたら長い。この迂遠さ、冗長さは園子温監督特有のものなんだろうけど、どうも苦手。登場人物はやたら多いし、話はあちこちに飛ぶし、脚本のセオリーをことごとく無視してるんだけど、それを園監督の味として個性的なエンタメに仕上げてるのはさすが。観る人を選ぶ作品ではある。
鑑賞日:04月19日 監督:園子温
第7鉱区 [DVD]第7鉱区 [DVD]
子どもが借りてきたので鑑賞。海を舞台にした亜流「エイリアン」といった感じのモンスター映画。いまいち。シチュエーションありきで、石油採掘にプライドを持つ作業員のドラマが取ってつけたようにしか見えない。肝心のモンスターはクリオネみたいな幼体から成体への成長が唐突な印象だし、人を捕食する生き物なのか、単に凶暴なのかよくわからない。唯一面白いと思ったのは、モンスターそのものが石油に代わるエネルギーになりうるというアイデア
鑑賞日:04月18日 監督:キム・ジフン
ダーケストアワー 消滅 [DVD]ダーケストアワー 消滅 [DVD]
オールドスタイルなSFといった感じ。製作費があまりかかってない「宇宙戦争」、POVでない「クローバーフィールド」。色々と似た映画を想起させるけど、ただのぱちモンというには忍びない。コンパクトにまとめた正当ジャンル映画としての愛らしさがある。電磁砲で撃たれて正体を垣間見せる宇宙人の造形が、ちょっとオカルトっぽいのだけが気になる。カルト的な人気を持ち得る作品。
鑑賞日:04月16日 監督:クリス・ゴラック
WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~ DVDスタンダード・エディションWOOD JOB! ~神去なあなあ日常~ DVDスタンダード・エディション
矢口監督作品って、良くも悪くも身の程をわきまえたこぢんまりしたコメディという印象だったんだけど、これはその延長にちゃんとありながら洗練された矢口流エンタメになっていて面白かった。ビルドゥングスロマン的な成長物語を軸に、笑いと恋とをバランスよく混ぜて爽やかにまとめる。全然湿っぽくならないのが矢口演出術。撮影がストーリーを十分引き立ててうるさくないのも実はかなり高度なんじゃないかと思う。軽い気持ちで観れるエンタメでありながら、すごく緻密な計算が透けて見えてくる。侮れない良作。
鑑賞日:04月15日 監督:矢口史靖
1941 (リクエスト・ムービー 第1弾) [DVD]1941 (リクエスト・ムービー 第1弾) [DVD]
敬意を込めて「くっだらない」と。真珠湾攻撃から数日後、第二次大戦へ傾注していくアメリカ社会を舞台にしたナンセンスコメディ。群像劇なんだけども、それぞれの登場人物が何をしたいのかが全くわからない。とにかく置いてけぼり感がこんなに強い作品というのはなかなかない。しかも相当な製作費がかかってる。なおさら上っ面の空々しさが際立つ。スピルバーグよりもジョン・ランディスが撮った方がもう少しまとまった気はするけど、これはこれでスピルバーグの冷ややかさや趣味が溢れ出してて嫌いにはなれない。
鑑賞日:04月14日 監督:スティーブン・スピルバーグ
台風クラブ [DVD]台風クラブ [DVD]
面白かった。台風が近づいてくるとともに徐々に心のたがが緩んでいく中学生たちの青春群像。でも、これ当時も今も主人公たちと同年代の子らが観て共感できるのかどうかは疑問。あまり楽しい思い出のない思春期を送った大人たちが、「俺(わたし)たちが当時抱えてたのはこんな混沌としたエモーションだったんだよ」というのを表現したように見える。だからむしろひねくれた大人には響く。ウジウジした男子、モンスターな女子、雨上がりの校庭でのダンスはあまりにも無垢。華奢で脆い身体が切ない。
鑑賞日:04月12日 監督:相米慎二
ほとりの朔子 [DVD]ほとりの朔子 [DVD]
面白かった。大学受験に失敗したモラトリアム真っ只中の朔子が、田舎で叔母と過ごす夏の終わりの数日を淡々と追う。ヒロイン朔子は終始「見る」立場で、むしろドラマは周囲に起こる。偽装ホテル、大学講師の不倫、福島からの避難者、いじめ、といった社会の出来事をうまく背景に織り交ぜる。それでもシリアスにならず、ひと夏の出来事的ドラマとして楽しめる。ビターというよりサワーな感じ。しかし、二階堂ふみがあれだけ魅力的な肢体なのに、ほとんど劇中では誰からも顧みられない、というのがちょっともったいない気がする。
鑑賞日:04月11日 監督:深田晃司
ドライブイン蒲生 [DVD]ドライブイン蒲生 [DVD]
好きな要素は多いけど、どっかもひとつ引っかかりがなくて最後までスーッと行ってしまった感が残る。郊外の寂れたレストランを営む暴力父親とつかず離れず生活を共にする家族の物語。無気力なレストランと機能不全な家族とが深刻になりすぎず、ギリギリオフビートなコメディとして調和している。永瀬正敏演じる父親がもっとアクが強かったり、バカバカしいエピソードがあったりしたら、グッと掴まれたかもしれない。でも嫌いじゃない。
鑑賞日:04月05日 監督:たむらまさき(旧名:田村正毅)
ロスト・アイズ [DVD]ロスト・アイズ [DVD]
午後ロー録画鑑賞。スペイン産ホラー、サスペンスはかなりトンデモな設定をゴリ押ししながら、それでもエンタメとして見せ切る作品が多いように思うが、これもそんな一本。姉の自殺に不審を抱いた妹が、徐々に視力が落ちるなかで真相に迫るサスペンスドラマ。ヒロインが盲目の状態にある時には人物の顔を映さないとか、暗闇の中カメラのフラッシュで逃げるヒロインを追いかけるとか、トリッキーな撮影はケレン味があって面白い。伏線やオチのわざとらしさも、ここまでやればバカバカしくて楽しい。
鑑賞日:04月04日 監督:ギリェム・モラレス
シャニダールの花 特別版 [DVD]シャニダールの花 特別版 [DVD]
これはノれなかった…ごく少数の女性の胸に咲くシャニダールの花、それは過去に恐竜を滅ぼしたという言い伝えがあり、そして現代、人類をも滅ぼそうとしつつある。黒沢清ならジャンル映画として撮り上げそうな題材を、石井岳龍はロマンチックなラブストーリーをメインに押し出す。あくまでも肌が合わないというレベルだけども、無機的な研究所の美術、抑制された演技、「心理」や「生命」といった意味深なテーマなどにまったくといいほどついていけない。
鑑賞日:04月04日 監督:

鑑賞メーター