船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

5月に観た映画あれこれ〜あまり実りなき月だったかな

気が付いたら6月もそろそろ終わりで、Twitterではちらほら今年の上半期ベストなんてリストも見られる。

毎年のことながら見逃した映画が多くて、特に今年は4月に観たい映画が色々あったにもかかわらずほとんど観られなかった。

「セッション」「神々のたそがれ」「インヒアレント・ヴァイス」「マジック・イン・ムーンライト」など。

今月は「マッドマックス」「ピッチ・パーフェクト」もある。

などと挙げ始めたらきりがない。

上半期ベストはそんなわけで参戦する資格はなさそうである。

せめて毎月の観た映画まとめくらい更新しとかなくちゃいけない。

アップする準備だけしておいて2週間以上ほったらかしであった。



5月も引き続き気になる最近の日本映画をチョイスしつつ、午後のロードショーにお世話になる感じ。

劇場で観たのがうちの子に付き添った「クレヨンしんちゃん」と「Zアイランド」、鳴り物入りの「バードマン」。

「バードマン」が思ってたより全然面白いと思えなかったのが残念。

DVDで観た「渇き。」と「海を感じる時」もかなりキツかった。

振り返るとあまり実りがなかったような。

バーン・アフター・リーディング」が観るたびに好きになっていく。


5月の鑑賞メーター
観たビデオの数:24本
観た鑑賞時間:2582分

白ゆき姫殺人事件 [DVD]白ゆき姫殺人事件 [DVD]
特に期待せずに観たけどもなかなか面白かった。Twitterの取り込み方もそれほど違和感なく、ろうそくを使ったモールス信号との対比でうまく作品のテーマと結びついてて脚本の勝利という感じ(原作は読んでいないので)。女の嫉妬、短絡的な動機、噂の怖さなど現代的なモチーフを色々と散りばめながら、「(人の)繋がりって何?」というテーマにきちんと落とし込む演出手腕は素晴らしい。それにしても菜々緒のハマりっぷり!
鑑賞日:05月31日 監督:中村義洋
リンカーン/秘密の書 [DVD]リンカーン/秘密の書 [DVD]
鑑賞日:05月31日 監督:ティムール・ベクマンベトフ
ZアイランドZアイランド
芸人監督と揶揄したくなるほどはひどくなかったけども、出来はいまいち。過去に因縁のあるヤクザたちが、突如ゾンビが発生した島で鉢合わせするドタバタホラーコメディ。首ちょんぱ、腕もげ、胴体風穴など思いのほかゴア描写には見応えあり。ただ哀川翔芸能生活30周年記念作品にしては、哀川翔よりも吉本芸人たちのほうが目立ってしまっているのはどうなのか、と。「ショーン・オブ・ザ・デッド」のようなホラーコメディを目指してるようだけども、ホラーでもコメディでもなくコントになってしまうのはやはり芸人だからなのかな。
鑑賞日:05月31日 監督:品川祐
バーン・アフター・リーディング [DVD]バーン・アフター・リーディング [DVD]
また観ちゃった。スパイ映画をコケにしたコーエン兄弟ならではの性悪コメディ。出てくる人間みんな器が小さくて素晴らしい!
鑑賞日:05月30日 監督:ジョエル・コーエン,イーサン・コーエン
Japanese Indepenent Animators Vol.1 水江未来 作品集 2003-2010 [DVD]Japanese Indepenent Animators Vol.1 水江未来 作品集 2003-2010 [DVD]
細胞アニメも面白いけど、方眼紙アニメや幾何学アニメの方により惹かれる。可愛らしさとグロテスクさを程よいバランスでまとめて、「ノンナラティブ」という形容から受ける気取ったアートっぽさは思ったほどない。幾何学アニメはもうちょっとクールな感じだけど、それでもユーモアがあるから親しみやすい。イメージの反復と流れるような変容がゆるい中毒性を持つ。なかなか良い。
鑑賞日:05月28日 監督:水江未来
渇き。 プレミアム・エディション(2枚組+サントラCD付)[数量限定] [DVD]渇き。 プレミアム・エディション(2枚組+サントラCD付)[数量限定] [DVD]
これはね…後半早送り、なおかつラスト20分うたた寝だったんで、ちゃんと観たとは言えないんだけども、受け付けなかった…話はつまらなくはないけど、カッコつけてるカットや編集がいちいちダサくて、それが狙いなのかなんなのかよくわからない。アップの多用や時間軸の交錯もくたびれる。モンスターなのは娘なのか親父なのか?そこもあやふや。なんか拠り所が全くなかった。デザインのかっこいい文字を並べてみたけど、意味のある文章にはなってない、といった感じ。まあ、全部きちんと観てないので言い過ぎかもしれないですが…
鑑賞日:05月28日 監督:中島哲也
リュウグウノツカイ [DVD]リュウグウノツカイ [DVD]
これは苦手。女子高生たちが集団で妊娠しようとしている、ただその姿だけをとらえてるようにしか見えない。動機も背景もぼんやりしてるし、彼女たち以外のすべてがあまりにも雑に配置されてて、モチーフとなった事件の面白さが活きてない。こしあん様の群像劇崩れ。
鑑賞日:05月27日 監督:ウエダアツシ
クローバーフィールド/HAKAISHA スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]クローバーフィールド/HAKAISHA スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
再鑑賞。全編手持ちカメラはやっぱり観てて疲れるんだけども、回収されたビデオテープには、彼女との蜜月を収めた思い出に重ね撮りされて、エイリアンの姿が生々しく捉えられている、といった設定のうまさは抜群。数多あるPOV作品の中で、傑作に入る一本。
鑑賞日:05月24日 監督:マット・リーヴス
オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主 [DVD]オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主 [DVD]
地味な作品だけども、「ハムナプトラ」シリーズのソマーズ監督が、自身の作家性みたいなものを意識しつつ、それまでに培った大衆性をもしっかり加味したちょっとユニークな作品。死者が見える特殊能力を持つ主人公が、街に忍び寄る災厄をいちはやく察知して、事件を未然に防ごうと画策する。明るい色調、主人公と彼女とのコミカルな関係、いかにもCG然とした亡霊の群れなどソマーズタッチとでもいう演出は健在ながら、主人公の独白を多用したハードボイルド風味に仕上げてるとこが異色。ラストもこの手の作品にしては意外。後からジワリくる。
鑑賞日:05月24日 監督:スティーヴン・ソマーズ
海を感じる時 [DVD]海を感じる時 [DVD]
これは久し振りにキツかった…視野が狭くて、うだうだしてて、辛気臭くて、それでいて何も起こらないという嫌なタイプの日本映画。市川由衣が女優として一皮剥けましたという、ドラマ仕立ての彼女のプロモーションビデオ的な作品といった感じ。ちょっとこれは辛辣にならざるを得ない。
鑑賞日:05月20日 監督:安藤尋
メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス [DVD]メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス [DVD]
まともに観る気なんかさらさらなかったけど、予想以上につまらん。メガシャークが飛行機を襲うシーン(正確に言えば、その直前の飛行機の乗客の演技)だけが笑えた。あと、追い詰められた潜水艦の操縦士が突然パニクって艦長に銃を向けるシーンも、まあおかしかった。後半はとにかく潜水艦内で人物が立ってるか座ってるかしてるだけで、彼らが何をしてるのか何を見てるのかさっぱりわからない、観てるこちらが深海にいるような息苦しさを覚える。
鑑賞日:05月16日 監督:エース・ハンナ
アナコンダ<Hi-Bit Edition> [DVD]アナコンダ<Hi-Bit Edition> [DVD]
午後ロー録画鑑賞。5月は「アナコンダ」特集だとか。久々に観たけども、いかにもB級な素材で、微妙に豪華なキャストに、もうだいぶ古い作品なのに今観ても胸のどこかがムズッとする。無駄のない展開、憎々しい悪役、バカでかい蛇、ここまで見事なエクスプロイテーション=見世物映画って最近じゃなかなかお目にかかれない。も少しお色気があっても良いけど。
鑑賞日:05月11日 監督:ルイス・ロッサ
銀の匙 Silver Spoon DVD並盛版銀の匙 Silver Spoon DVD並盛版
なかなか面白かった。吉田恵輔作品「ばしゃ馬さんとビッグマウス」に続けて観たけども、ずっと洗練されて口当たりの良い青春コメディに仕上がっている。音楽をうまく使ってテンポを作っているので引き込まれる。後半、主人公の成長や逃げたり遠回りしながらも夢に向かっていくといったテーマが少々強まって、その分前半のテンポの良さがやや鈍るのが残念。初々しい主演二人と、脇の芸達者な俳優ら(黒木華がここでもいい!)とのキャスティングが上手くハマってる。爽やかな良作。
鑑賞日:05月10日 監督:吉田恵輔
ばしゃ馬さんとビッグマウス(通常版) [DVD]ばしゃ馬さんとビッグマウス(通常版) [DVD]
予告の雰囲気からもっとライトなコメディっぽいのを想像してたけど、夢を諦めきれないこじらせ男女の青春ドラマといった感じ。前半はばしゃ馬さん(麻生久美子)もビッグマウス安田章大)もどちらもイタくて見ていて辛いものがあるけど、自分を見つめなおしてリスタートする後半は爽やか。ただ、現実の厳しさや2人の淡い恋愛感情などドラマを盛り上げる要素をあえてサラッと扱っているので、なんとなく淡白な印象。そこが物足りなく映る。地味な役でも美しさを隠せない麻生久美子が魅力。
鑑賞日:05月09日 監督:吉田恵輔
ビッグ・ガン [DVD]ビッグ・ガン [DVD]
午後ロー録画鑑賞。面白かった。ニヒルな殺し屋アラン・ドロンを堪能できる。他にもマフィアのおじさんたちがいちいちカッコいい。リベンジものなんだけども、ギラギラせずに全編クールな雰囲気なのはヨーロッパ的というのだろうか。素っ気ないカーチェイスだとか、容赦ないリンチだとか、タメのないスマートな殺しの手管とかもすべてクール。ラスト教会での和解シーンの緊張感もグッとくる。良作。
鑑賞日:05月06日 監督:ドゥッチオ・テッサリ
バトルシップ [DVD]バトルシップ [DVD]
いまいち。戦艦、艦隊に萌えない向きにはちょっと退屈。ハワイ沖でエイリアンの急襲を受けて応戦、撃退する、しかも日米が協力して、という話に政治的なにおいがするのもあまり乗れない。地上波放送したのも「浅野忠信寄生獣」繋がりよりも、「日米結束→安部訪米」を勘繰りたくなってしまう。退役軍人=アナログ強し、というまとめ方もなんだか懐古調で苦手。
鑑賞日:05月06日 監督:ピーター・バーグ
スペース・バンパイア [DVD]スペース・バンパイア [DVD]
80年代SFホラーらしいキラキラした感じが時代を感じさせる。たいして面白くはないんだけど、「つまらない」と切り捨てるには惜しい愛らしさがある。マチルダ・メイの圧倒的なボディと後半のロンドン大パニック描写だけで十分満足はできる。
鑑賞日:05月06日 監督:トビー・フーパー
トラック野郎 一番星北へ帰る [DVD]トラック野郎 一番星北へ帰る [DVD]
午後ロー、愛川欽也追悼特番を録画で。短気だけど情に厚いトラック野郎桃次郎(菅原文太)が、恋に浮かれ、喧嘩を買い、仲間のためにひと肌脱ぐ、寅さん的人情ドラマ。このシリーズ観るのははじめて。連続ドラマの4、5回分くらいの話を効率よくまとめ飽きさせない。仲間の借金を返済する話、未亡人との恋、宿敵の警官との対決、どれかひとつでも十分一本の映画になりそう。ある意味贅沢。でも、直情的な桃次郎はあまりに単純で、幼稚。時代を感じさせるコメディではある。ちょっと肌が合わないかな…
鑑賞日:05月04日 監督:鈴木則文
映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語〜サボテン大襲撃〜映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語〜サボテン大襲撃〜
オープニングでいきなりサラリーマンの悲哀や住みなれた町との別れなど大人の涙腺を刺激してくるが、舞台がメキシコへ移ってからは、ほとんどB級モンスター映画のようなジャンルムービー的展開を見せる。この手のジャンルもののお約束をしっかり踏まえながら(厄介者のの町長、バーでの立てこもり、食糧を確保しに危険を冒してスーパーへ向かうミッションなど)、野原一家の結束を描くバランスのよい脚本は見事。ただオープニングの振りがあまり本編に活きてこないのがやや残念。サボテンの謎が一切明かされないのも消化不良。
鑑賞日:05月04日 監督:橋本昌和
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
そんなに賞賛を集めるほどの作品だろうか?というのが鑑賞後の率直な感想。確かに切れ目のないカメラワークは凄いけれども、全編あれで通されると逆に驚きが減じるような。物語はウジウジした人間(俳優)たちの楽屋オチ的なものでスカッとしないし、マイケル・キートンが空を飛び回るシーンもなぜだか全然琴線に触れない。ウーン、面白さがわかんないな、これは…
鑑賞日:05月03日 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
大脱出 [DVD]大脱出 [DVD]
スタローンとシュワルツェネッガー共演の企画ものとしては十分楽しめる。実際に脱獄をやってのけてセキュリティの穴を指摘するスペシャリストという主人公の設定も、エンタメらしくてよい。前半はそうした設定を生かした頭脳戦。二人が「案外頭いいな」「お前もな」みたいな会話をするとこが微笑ましい。後半はそれぞれの見せ場を用意して、きっちりアクションで魅せる。ジム・カヴィーゼルの悪役ぶりは「ダイハード」のアラン・リックマンを彷彿とさせるスマートさで、作品をピリッと引き締める。過大に期待しなければなかなか面白い。
鑑賞日:05月03日 監督:ミカエル・ハフストローム
誰も知らない [DVD]誰も知らない [DVD]
初鑑賞。よかった。事件としてはあまりにも痛ましいけれど、この作品では変に悲壮感漂わせて同情を誘うことは一切なく、むしろ子どもたちに可能性を見出そうとしてるところに感動する。何気ない行為、ものをすくい取る撮影と、なんといっても子どもたちの自然な振る舞いに驚きがいっぱいある。哀しい話だけども決して暗くはない、素晴らしい。
鑑賞日:05月03日 監督:是枝裕和
スカイライン -征服- [DVD]スカイライン -征服- [DVD]
特に新味のない侵略SFものだけど、VFXへのこだわり、情熱はビンビン伝わってくるので、それなりに見応えある。ただVFXに予算をつぎ込みすぎて他に回らなかったのか、登場人物はあまり魅力のない俳優が演じる男女数人のみ、舞台はマンション限定、とドラマにだいぶ制約がかかってしまってる。その制約を活かすようなアイデアも特に見られずそこが残念。エイリアンと殴り合うとか、ラストの種を超えた愛とかトンデモな展開には失笑したけど、味っちゃあ味でもある。
鑑賞日:05月02日 監督:グレッグ・ストラウス,コリン・ストラウス
その夜の侍 [DVD]その夜の侍 [DVD]
とにかく贅沢なキャステイング。特に男優陣は皆色気があり、彼らを見てるだけで十分元が取れる。妻をひき逃げされた男の、いわば復讐譚なんだけれでも、脚本はその定型からずらされている。そこを面白いととるか、もどかしいととるかで評価が分かれそう。自分は後者。主人公健一の目的がよく分からず、ちょっとコメディに振りたいような脇のエピソードが多かったりして、もやもやする。予告編のソリッドな感じとはまただいぶ印象が違う。夏の蒸しっとした空気や夜の撮影は好きだったけど。
鑑賞日:05月02日 監督:赤堀雅秋

鑑賞メーター