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船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

9月に観た映画あれこれ〜「キングスマン」!「あなただけ今晩は」!!「しとやかな獣」!!!

映画

10月に入ったので9月に観た映画のまとめです。

映画館で観たのは「進撃の巨人 エンド・オブ・ザ・ワールド」「ジュラシック・ワールド」「キングスマン」の3本。

この中では前評判通り「キングスマン」が毒気たっぷり、かつ悪趣味全開で面白かったです。


家ではビリー・ワイルダー川島雄三といった映画の教養的な作品を少しずつ観ています。

9月に観た中では「あなただけ今晩は」「しとやかな獣」が最高に面白かったですね。

この2本に共通する面白さが2つあります。

まずは、フィクションを支える素晴らしいセット。

そして2つ目は、監督が人間嫌いである(とぼくは勝手に決めつけてますが)ということ。



藤本義一氏の著した「川島雄三、サヨナラだけが人生だ」を読むと、著者と監督が共同で脚本を書いた「貸間あり」では、まず舞台となる長屋のようなアパートの間取りを決めるとこから作業をスタートしたそうです。

「しとやかな獣」は団地の一室だけで進行する作品ですから、なおさら間取りには神経を尖らせたのは想像に難くない。



9月の鑑賞メーター
観たビデオの数:19本
観た鑑賞時間:2132分

幕末太陽傳 デジタル修復版 Blu-ray プレミアム・エディション幕末太陽傳 デジタル修復版 Blu-ray プレミアム・エディション
面白かった!落語の廓噺高杉晋作らによる英国公使館焼き討ち事件をまとめた脚本が素晴らしいし、いくつものエピソードをテンポよく描いた演出も素晴らしいし、フランキー堺の軽妙さも素晴らしい!なるほど日本映画史に残る傑作と言われるのもわかる。コメディではあるのだけども、そこはかとなく流れる死のムードに監督の人生観というか死生観が感じられる。それを乗り越えようとでもいうようなラストに軽く感動すら覚える。
鑑賞日:09月27日 監督:川島雄三
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再鑑賞。子どもが借りてきたので一緒に観る。ゾンビ映画かというと「?」だけども、決して悪くはない。ブラッド・ピット演じる主人公のジェリーが、単身で世界を猛スピードで破滅に追いやるウイルス感染に立ち向かうアクション味が強い伝記映画。オープニングのあっという間に世界が大混乱に陥るスピード感が好き。プラピがジャッキー・チェントム・クルーズになろうとしているようにも見える。
鑑賞日:09月26日 監督:マーク・フォスター
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不思議な後味。「タイムトラベラー」とタイトルにあるけども、SFではない。過去に捕らわれた男女が、実在するのかわからないタイムマシンを巡って現実に向き合って生きようとする話。恋愛絡みで痛手を負った変人がタイムトラベルの同伴者を求めたのは、現実を生き直そうとしたとも取れる。哀しく奇妙な人間たちが愛を求める話でもある。シリアス過ぎもせず、コミカル過ぎもしない演出が独特。
鑑賞日:09月26日 監督:コリン・トレボロウ
キングスマンキングスマン
楽しかった!特に後半の外連味たっぷり、悪趣味なノリが最高!これを不謹慎と取るか、イギリスらしいブラックジョークと取るかで評価が割れる。ガジェット満載のスパイものに、平民出身の見習いスパイの成長物語を絡めて、話はわかりやすく、入り込みやすい。バイオレンスフィーバーなシーンに、時代錯誤なポップス、ロックなどを合わせるあたりのセンスが絶妙で、この辺さすが「キックアス」の監督。ただ、良くも悪くもマシュー・ヴォーンってセンスだけが売りで、表層的な気持ちよさしかないんだよね。
鑑賞日:09月23日 監督:マシュー・ボーン
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鑑賞日:09月22日 監督:ローランド・エメリッヒ
ジュラシック・ワールドジュラシック・ワールド
ジュラシック・パーク」シリーズへのリスペクト、愛が溢れまくっている。「ジュラシック・パーク」に影響を受けたスタッフが情熱を傾けて、スマートにまとめあげたという印象。面白いんだけど、新しい魅力というのがなかったのが残念。ヴェロキラプトルティラノサウルスが共闘するというのは漢気ある展開(ラプトルはメスだったけど)。鑑賞後あらためて「ジュラシック・パーク」がいかに偉大であったかを想起せずにはいられなくなる。
鑑賞日:09月21日 監督:コリン・トレボロウ
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド
う~ん、クライマックスだけの90分。巨人の謎もあっけなく開陳され、あとはほとんど巨人同士のバトルが展開。それも怪獣映画というより巨大ロボ同士の戦い(戦隊モノでラスト巨大化して戦うような)に見えた。迫力はあったけれども。登場人物が皆、怒りも悲しみも決意もすべて「ウワーッ」という叫びでしか表現しないので、非常にドラマが薄っぺらい。前編の巨人の不気味さ、ただ食われるしかない理不尽さといったいい感じの雰囲気が全然活かされなかったのが残念。
鑑賞日:09月21日 監督:樋口真嗣
七年目の浮気 (特別編) [DVD]七年目の浮気 (特別編) [DVD]
これは苦手。妻子を避暑に出した生真面目な男が、あらぬ妄想をめぐらしてひとりであたふたする。動くマリリン・モンローを初めて観たけど、思ってたより可愛らしい。ただ、あの声のせいで最後までずっとお人形みたいな印象。中年男の妄想はわからないでもないが、ずっと独り言をぶつぶつ言ってるのを観ているのは辛い。コメディというかコント。
鑑賞日:09月21日 監督:ビリー・ワイルダー
あなただけ今晩は [DVD]あなただけ今晩は [DVD]
素晴らしい!「アパートの鍵貸します」よりこっちの方が好き!一口に言えば娼婦とヒモの純情ラブコメなんだけど、ジャック・レモンの芸達者ぶり、シャーリー・マクレーンのコケティシュな魅力で140分の尺が持ってしまうという驚き!勿論それだけじゃなくて、謎の経歴を持つバーのマスターや酒浸りの犬もいい味だし、緑のストッキングや煙草などの小道具の使い方、オールセットの娼婦街など作品全体に漂ういかにも作り物めいた感じが、この作品にマッチしている。ラストの方はちょっとくどすぎるきらいがあるけど、最後は多幸感。傑作!
鑑賞日:09月20日 監督:ビリー・ワイルダー
グランド・イリュージョン [DVD]グランド・イリュージョン [DVD]
ゴージャス感はあったけども、正直それほど面白くはない。キャスティングの豪華さが一番の見どころ。やたらクレーンで流麗に動き回るカメラ、舞う札束、エンターテイメントなマジックショーなど見た目の華やかさで目を引きつけるけど、ひとつひとつのトリックも、黒幕の正体もいまいち驚きに欠ける。ネタがすぐ割れるというのでなく、驚かそうという演出がなされていない。女性キャラの描き方が幼稚で、どことなくコメディにも見える。
鑑賞日:09月20日 監督:ルイ・レテリエ
遠足 ~Der Ausflug~ [DVD]遠足 ~Der Ausflug~ [DVD]
グギング芸術の家という施設で絵を描きながら暮らすアウトサイダー・アーティストたちを追ったドキュメンタリー。彼らの創作の源に迫るようなハードな感じではなく、彼らの施設での日常を極力ナレーションを排して追う。皆見た目はかわいらしいおじいちゃんたちばかり。けれども、時折、アウトサイダー・アートなどともてはやす世間に冷ややかな視線を送るような、また、穏やかなようでいて深い悲しみを抱えているような瞬間が垣間見える。
鑑賞日:09月18日 監督:五十嵐久美子
風船 [DVD]風船 [DVD]
う〜ん、これはつかみどころがなかった。大佛次郎新聞小説を原作にした家族ドラマ、というか風俗ドラマ。才能ある画家であったが今や成功した実業家である60近い男が、自分が手に入れたもの(家族や名声)になんとはなしに違和感を覚えて、若い感性を取り戻そうとする、ような話。登場人物が多く、それぞれにドラマがあり、そのためどれも消化不足の感が否めない。三橋達也がほんとに嫌な男を嫌な感じに好演。連続ドラマものくらいの尺ならもっと面白そう。
鑑賞日:09月18日 監督:川島雄三
バニー・レークは行方不明 [DVD]バニー・レークは行方不明 [DVD]
面白かった。娘が失踪、しかし誰も娘の姿を見ていない。果たしてその娘というのは母親の妄想?それとも実在する?というサスペンスで惹きつける。しかし終盤は歪んだ愛憎が露わになり、ここが観る者にトラウマを与える所以かな。異国の地でトラブルに巻き込まれるという孤独感、焦燥感を、陰影豊かな、端正なカメラワークで表現。どんでん返しを楽しむというより、ソール・バスの有名なオープニングクレジットが喚起するように、異様なドラマでありながらエレガントな風合いを楽しむ作品。
鑑賞日:09月15日 監督:オットー・プレミンジャー
妻は告白する [DVD]妻は告白する [DVD]
恐ろしかった。観終わった後軽く鬱になるメロドラマ。滑落事故で夫とともに崖からロープで宙吊りになった妻は、夫と結ばれたロープをナイフで切り助かる。果たしてそこに殺意はあったのか?ほとんどが法廷でのシーンなので前半やや退屈ではあったけども、愛に一途に生きようとする妻を、若尾文子が色っぽく、また恐ろしく、なんともいえない魅力=凄みで演じていて惹かれる。愛をまるで理解しなかった男が、自らの安っぽい正義感や同情のために痛烈なしっぺ返しを喰うというのが、なんともやるせない。
鑑賞日:09月13日 監督:増村保造
失われた週末 [DVD]失われた週末 [DVD]
鑑賞日:09月12日 監督:ビリー・ワイルダー
しとやかな獣 [DVD]しとやかな獣 [DVD]
最高に面白い!こんなに黒くておかしい家族劇観たことない!極貧生活から抜け出して団地で文化的な(?)な暮らしを享受する前田一家。彼らの生活の原資はゆすりやたかりから得られていた!登場人物全員、金や色に目がない小悪党ばかり。皆小心のくせにしたたか。キャラの描き分けが優れているし、セリフも秀逸(父「(息子に)お前外泊する余裕あるなら父さんに小遣いくれよ」)。話は団地の一室である前田家の室内だけで進行する。常に窓や玄関が開け放しの室内を、カメラはあらゆる角度、方向から捉える。実験的な演出もスマート。これは傑作!
鑑賞日:09月11日 監督:川島雄三
インターンシップ [DVD]インターンシップ [DVD]
う〜ん、イマイチ。ヴィンス・ヴォーンオーウェン・ウィルソンか失業してGoogleインターン、って設定だけで期待してしまったけど、開けてみたら年寄りの説教みたいな話ばかりでなんか白けてしまった…負け犬の中年男がデジタルネイティヴの若者たちと団結して一発逆転というウェルメイドなコメディにはなってるけどもね。ローズ・バーンがもひとつ魅力に欠けるのと、V・ヴォーンとO・ウィルソンが最初から最後までベッタベタなのがちょっとなあ。ブロマンス映画の終焉を感じさせる。
鑑賞日:09月10日 監督:ショーン・レヴィ
アパートの鍵貸します [DVD]アパートの鍵貸します [DVD]
面白かった。サラリーマン社会をシニカルに描きながら、軽妙洒脱なラブコメに仕上げる手腕に脱帽。ただ前半のテンポ良さに比べて、フランが自殺未遂を図ってからの後半が室内劇になってちょっと縮こまってしまったような印象。浮気、上司へのごますり、不幸な恋愛、孤独、自殺未遂などゴシップネタばかりで構成されてるのに、全然いやらしさがなく上品にまとまっているところが何よりすごい。ジャンルは違うけども「絞殺魔」に漂う上品さとも通じるものを感じる。
鑑賞日:09月06日 監督:ビリー・ワイルダー
エルマー・ガントリー 魅せられた男 [DVD]エルマー・ガントリー 魅せられた男 [DVD]
鑑賞日:09月05日 監督:リチャード・ブルックス

鑑賞メーター