船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

「キング・オブ・コント2015」雑感

ライブで観れなかったので、録画したものを遅ればせながら鑑賞しました。
ネタやコンビによって好き嫌いは当然ありますが、それぞれのコンビが自身でその年一番と思うネタをぶつける大舞台ですから、やっぱりどのコンビも見応えはあります。


自分でも最初から順に観ながら100点満点で点数をつけてみたのですが、その結果、ジャングル・ポケットが一番でした。
ただ、振り返ってみると総合的には藤崎マーケットも良かったなとか、一本のネタの完成度でいえば、ロッチの試着室ネタ、コロコロチキチキペッパーズの妖精ネタ、バンビーノの指圧ラップネタもほんとに面白かったです。


以下、出演順に感想を。
一本目、パントマイマーが街角でライブ中にその父が話しかけてくるネタ。これ好きです。
パントマイマーが曲に合わせて同じ動きをしながらも、少しずつ身振りを変えながら無言で父の話に応える。
身体のアクション、地図やお札といった小道具の使い方がうまく笑いに繋がってるな、うまいな、と。
二本目のお化け屋敷に失踪した父を息子が訪ねるネタは、実は一本目の父が息子を訪ねるという設定を逆転していて、一本目二本目のネタに連関をもたせていてうまい構成。
さらに二本目は、実は親子ではなかったというどんでん返しをオチにしているとこがよい。ただ、あまりそのオチが笑いに繋がらなかったのが惜しい。
「ラララライ」の一発屋から、スマートなコント師へ成長を遂げたという印象が残り、今大会では一番の驚きがありました。

2.ジャングル・ポケット
すでにテレビのバラエティで人気の斉藤だけに頼らない、三者がそれぞれに味を出したコントらしいコント。
最小限の舞台セットで、3人がスムーズにポジションを変え、オーバーなアクションを交え、広がりを持たせる。
ぼくは演劇は全くのド素人なのですが、結構な演劇的スキルの高さを感じさせる。
ただ喉が破れんばかりの大声というのが個人的にはあまり好きでない。

これも大声系なのでやや引いてしまう。
一枚も作品を仕上げてないのに偉大なアーティストぶって苦悩する男というネタ。
当然真っ白のキャンバスに注目が集まり、それを使ったオチを期待するもすかされてしまった印象。
苦悩する男が最初から最後まで叫んでばかりで、展開も平板。

4.コロコロチキチキペッパーズ
今大会優勝者。
キャラと特徴的な声だけの色もの的コンビかな、と思いきや、一本目、妖精ネタでは自分たちの持ち味を客観的に把握しての設定で、ベタな天どんネタで今回ここまでで一番の笑いを取る。
他のコンビがやったらここまで受けなかったのでは?
二本目は、一本目ほどはまらなかったけども、こちらも天どんで笑いを取る。プラス、音楽(B'z?)をうまく使ってテンポ感もよい。
わかりやすいし、老若男女に通用するネタなので優勝も納得。

妖精ネタの次に悪魔ネタというので、ファンタジー系でかぶってしまったのが痛かったかな、と。
全く動きがなかったのでコントの魅力が大幅に減じてしまう。

6.バンビーノ
ここもまた魔法使いネタでファンタジー系が続いてしまう。
ただ、バンビーノらしい音感に凝ったネタで独自の面白さを発揮。
二本目は、さ指圧しながらラップするという彼ら以外はなかなか出来そうもない音楽コントで、完成度の高さを見せる。
良くも悪くも毒がないので、万人受けするネタ。
コロコロチキチキペッパーズ同様、わかりやすく、子供なんかには特に受けそう。

7.ザ・ギース
わりと好きですね。
コントそのものをネタにしたメタコント。
不条理すぎてつまらないネタを、ネタの匠(?)がリフォームするというネタ。
前半のすべりを後半どう回収するのかがポイントなんだけども、構造はわかってもそれがあまり笑いに繋がらなかったのが残念。
イデアとこのネタを持ってきた心臓だけはよかったけど…

8.ロッチ
一本目のネタは今大会で一番の笑いをかっさらったはず。
ミニマルな設定、装置、アクションでここまで面白くなるのか、という驚き。
試着室の中から中岡の「は〜い」という声が聞こえてくるだけでおかしい。
ここまで持っていけたら、もう何をしてもおかしいよね。
一本目がこれだけ素晴らしかっただけに、二本目がもひとつ弾けなかったのが惜しい。
中岡の「は〜い」で爆笑をとったのだから、二本目も中岡がボケるネタを観たかった。
別のネタだったら完全にロッチ優勝だったろうな。

9.アキナ
なんか捻って捻って一周回って普通っぽい設定になったようなコント。
キャラの背景や関係性を想像しながら噛みしめるとじわじわ面白さが出てくる感じ。
それゆえ、4分という枠の中でやるにはあまりふさわしくなかったネタかな、と。

10.巨匠
今大会の出場者の中では一番黒かったかな。ぼくは好きです。
ボケ担当岡野のいろいろ背負ってるけど明るい(でも怖い)という感じも好き。
足を固定されているという設定でアクションがなかったのが残念。
あとは犯罪者が回転寿司屋に囚われているという批評性のないブラックな設定は、ゴールデンで放映される大会には向いてないかな、と。


以上、好き勝手書きました。