船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

学園天国?な映画10〜「パロアルト・ストーリー」と「ピッチ・パーフェクト」

久し振りにこのサブタイトルでエントリ書きます。


ちょっと前に観た「パロアルト・ストーリー」と昨日観たばかりの「ピッチ・パーフェクト」についてです。
はじめに正直な感想を書いておくと、どちらも「悪くないけど、まあ、それほどでもなかったかな」と。
どっちつかずな感想で申し訳ないですが。
なので、1本で1エントリも持たないかな、と思ったので2本取り上げてみることにしました。


「パロアルト・ストーリー」は、ティーンの不安や期待、痛みや悲しみを、彩度の低い映像で物憂げな詩情を感じさせるように描いた青春群像ドラマ。
先進国と呼ばれる国には多かれ少なかれこの手の青春ものはありそうですね。
ドラチックな盛り上がりは特になく、断片的なエピソードを繋げた感じ。実際原作が短編集ということなので、仕方ない。


この作品のポイントは、まず監督がフランシス・フォード・コッポラの孫であり、ソフィア・コッポラの姪でもあるジア・コッポラのデビュー長編であるということでしょう。
コッポラという名だけで、かなりのハンディキャップがあるかと思うのですが、それでも監督を実際やってしまうというその強さにこそ血を感じますね。
作風はなんとなくソフィア・コッポラに通じるものがあります。
ガーリーでアンニュイな感じ。
この感じでいったらいつまでも比べられそうなので、今後どう独自色を出すのかが見所です。


他に、ジェームズ・フランコが原作を書いている(可愛い部員ばかりの女子サッカー部の顧問というおいしい役で出演も)というのと、ヴァル・キルマーの息子やジュリア・ロバーツの姪が主演級で出てるというのが本作のポイントです。
ジュリア・ロバーツの姪、エマ・ロバーツは「なんちゃって家族」でも反抗的なティーンを演じてましたが、ちょっと陰のある感じがいいですね。


「ピッチ・パーフェクト」は、アメリカでは予想外のスマッシュヒットを飛ばして続編まで作られています。
日本では続編の公開に合わせて、1作目が今年5月頃だったかに限定的に公開されてましたね。
それは観に行けなかったので、DVDレンタル開始を待っての鑑賞になりました。


アナ・ケンドリックが好きなのですが、なんか主役だともうひとつ物足りない感じがします。
「50/50」とか「ドリンキング・バディーズ」くらいの友達の主治医とか、友達の彼女とか、そういう脇で出てくるとものすごく惹かれますね、ぼくの場合は。


「ピッチ・パーフェクト」、一応ストーリーを書きますと、大学に入ったベッカ(アナ・ケンドリック)がひょんなことからアカペラサークルに所属し、全米大会優勝を目指す、という感じです。
そのサークルに個性的な面々が集まって、いろいろ問題が起こるけれども、最後は一致団結して優勝する、というおきまりのパターンです。


それはそれでぼくは楽しめるのですが、本作はむしろそのおきまりを割と軽く流してしまい、そこが物足りない。
個性的なメンバー同士の衝突とかほとんどないんです。
ベッカの学園ライフもそれほど描かれず、それなりに充実してるのか、不満なのかよくわかりません。
その代わりにアカペラのパフォーマンスはしっかり描かれます。
ベッカの所属するベラーズだけではなく、ライバルチームのパフォーマンスもなかなか見応えある。
中盤の即興アカペラ対決も楽しい。
まあ、でもなんといっても、ラストのベラーズのパフォーマンスが一番。
ほんとはここにくるまで、もっとメンバーの衝突、対立や、伝統や優勝へのプレッシャーなどを掘り下げて描いてもよかったと思うんですけど、とにかくラスト新生ベラーズのパフォーマンスは弾けてます。
ここだけなら「セッション」のラストのライブよりも好きかもしれない。

ピッチ・パーフェクト [DVD]

ピッチ・パーフェクト [DVD]




全然タイトルとは違う内容になりましたが、以上です。