船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

チャールズ・コーエンを知っていますか?天衣無縫の電子音

 チャールズ・コーエン(charles cohen)という電子音楽家をご存知でしょうか?

ぼくはつい2、3日前に初めて知りまして、Apple musicにあるアルバムを聴いて、その天衣無縫というか、あまりに瑞々しい電子音に魅せられてしまいました。



電子音楽家という肩書きが公式なものかどうかはわかりません。

チャールズ・コーエン氏は、buchla music easel(ブックラ・ミュージック・イーゼル)というシンセサイザーを使用して、主に即興ライブを中心に活動されているようです。

すでに40年ものキャリアがある。

録音作品をあまり作っていなかったようなので、世間的にはあまり知られていないミュージシャンということ。

まあ、知る人ぞ知る存在といったとこでしょうか。

ミュージシャンとして演奏することだけを生業にしてきたのではなく、演劇に音楽を提供したり、サウンドデザインなどの仕事をしているようです。

ざっくりとこちらのインタビュー記事で知りました。

interview with Charles Cohen - 幻のシンセと孤高の電子音楽家 | チャールズ・コーエン、インタヴュー | ele-king



彼が使用しているシンセサイザーが先ほど挙げたように、ブックラ・ミュージック・イーゼルというものなのですが、これがまたなかなかの珍品らしく、1973年に25台程度生産されただけの幻のシンセサイザーということ。

なんだかそういった説明だけで、ものすごくモンドな感じがします。

2013年に復刻版なのか、新バージョンなのかよくわかりませんが、また発売されてるようですけど、結構お高め。

Buchla Electronic Musical Instruments / index / Fukusan Kigyo



相当使いこなすのが難しいらしいですが、シンセのビジュアルからして確かに堅物そうです。

基板みたいなのが突き出てたりして、「下手に触ると俺キレるぜ」みたいな近寄りがたさもあります。

でもトランクに収まってるところなんかはお茶目。

まあ、シンセの素人が見ても魅力的なプロダクトだな、というのは一目瞭然。

肝心の音の方ですが、これがなんというかぼくには音を表現する適切な言葉が思い浮かばない。

とにかく見た目の堅物さ、コンパクトさからは想像つかないほど、様々な音色が飛び出してきます。

で、非常に瑞々しいんですね。

ただ、瑞々しい音というのは、このシンセサイザーの特色なのか、チャールズ・コーエン氏の演奏技術によるものなのかはわからない。



ま、とにかく、YouTubeに彼が演奏している映像がありましたので、これ観た方がずっとわかりやすいですね。


 


Charles Cohen at the Buchla Music Easel - YouTube

 


いやあ、グッときます。

即興演奏をする、または電子音楽を演奏するミュージシャンって、良くも悪くもどこか理屈っぽい面を感じるのですが、なんか彼に関してはもっとナチュラルな、天衣無縫な感じがします。

電子音と戯れてるだけのような。

足を踏み出すんだけど、その足をまた戻す。そうやってほとんどその場でリズムを踏んでるような感じの演奏というか音楽に聴こえる。

でも決して足踏みしてる感じじゃない。

独特のステップがあるんですよ。

ノイジーなものからポップなもの、アンビエントなものまで、でもジャンル横断的というより、もはやチャールズ・コーエンというオリジナルのジャンルになってる気もします。



見た目ちょっとJ・K・シモンズに似てるチャールズ・コーエン氏自身も渋くてかっこいい。

今年は新譜も出している。

しばらくヘビロテ(死語?)しそうです。

 

A Retrospective

A Retrospective

  • Charles Cohen
  • エレクトロニック
  • ¥3000

 

 

Brother I Prove You Wrong

Brother I Prove You Wrong

  • Charles Cohen
  • エレクトロニック
  • ¥1500