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船橋リズムセンター

「野に在って野に下らず、俗に在って俗に流されず」。こだわりなし、怒りなし、浅く、ぶれつつ、無着陸、、、

「世にも奇妙な物語 映画監督篇」を観ました

先週の土曜日放映された「世にも奇妙な物語 映画監督篇」を観ました。


放映順に作品と監督を以下に記します。
  1. 「箱」佐藤嗣麻子監督
  2. 「幸せを運ぶ眼鏡」本広克行監督
  3. 「事故物件」中田秀夫監督
  4. 「バツ」山崎貴監督
  5. 「嘘が生まれた日」清水崇監督


ハリウッドで映画を撮っている監督もいれば、ヒット映画を連発してる監督もいますし、確かに「映画監督篇」のサブタイトルに恥じないビッグネームが並んでいます。
正直ぼくはそれほど好きな監督がいるわけではないのですが、それなりに期待感はありました。


見応えがあった「箱」

この中で一番よくできてるな、と思ったのは「箱」です。
突然頭を殴られて気絶した女性が、目を覚ますと棺桶のような箱の中に閉じ込められている。
箱の中にあったスマホで助けを求めるが、なかなか助けは現れない。
果たして彼女の運命は…?という話。
まったく同じシチュエーションの「[リミット]」というスペイン産のサスペンススリラー映画がありますが、オチは違いますので、パクリといって目くじらをたてるほどではないと思います。
短い尺の中で丁寧に伏線を回収し、主演竹内結子の熱演は息詰まるものがあり、見応えはありました。


でも地上波のテレビでサスペンスやスリラー、ホラーをやるには予算的な制限が厳しいのかな?と思わずにはいられません。
netflixやhuluなど動画配信サイトのオリジナルドラマなどで映画顔負けのドラマを見慣れている最近の視聴者には、多分「世にも奇妙な物語」のエピソードって物足りないだろうな、と激しく思います。
「箱」はシチュエーションを限定して、借り物とはいえアイデアでうまくカバーしてましたが、その他の作品は正直どこか安っぽい感じが否めない。


中田秀夫監督の「事故物件」もつまらなくはなかったのですが、これじゃ「女優霊」や「リング」のマイナーチェンジでしかないな、という感じでした。


ドラえもんの実写化「幸せを運ぶ眼鏡」

よくできてるなと思ったのは「箱」ですが、面白いなと思ったのは「幸せを運ぶ眼鏡」です。
ハッピーグラスという眼鏡型のウェアラブルデバイスに頼って恋も仕事も万事うまくいく男の話。
ドラえもんの道具を使い倒すのび太くんみたいな話を、CMでは未来ののび太くんを演じる妻夫木聡を主演にして撮っているのが面白い。
これも「her」を元ネタにしてるのかなという気がしないでもないですが、まあ、眼鏡と恋に落ちる訳ではないですし、目くじら立てることもないでしょう。
ドラえもんの出てこないドラえもんのエピソードを実写化しただけなのですが、社会風刺的なオチがついてちょっとピリッとさせます。
ぼくは妻夫木聡のあのヘラヘラっとした感じが好きです。
妻夫木聡だけで観られる作品なっています。
最後に出てくる古舘寛治もなんだかおかしい。
一番テレビっぽい作品だったなあ、という気がします。


妻夫木聡に比べると、竹内結子や「事故物件」の中谷美紀がやけに熱演だったのは、彼女たちの女優魂というより監督の演出が映画的だったのかな?と思ったりします。
そうだとすると、そういう演出が浮いて見えてしまうところに、地上波のドラマと映画との差があるんだろうな。
netflixやhuluのオリジナルドラマみたいなのが作られる素養は地上波にはないのかもしれないなあ、とか考えたりします。
なにも追っかける必要はないとは思いますが。